• ブログのコメント欄は閉じる?閉じない?SEOの前に運営方針で決めよう。

    ワードプレスでブログを運営する場合、記事下にはデフォルトでコメント欄が表示されます。

    このコメント欄は、ワードプレス上の設定により閉じてしまうことも可能です。

    • コメント欄をそのまま残すか
    • コメント欄を閉じてしまうか

    ここは意見の分かれるところで、

    「コメント欄で積極的に読者と会話した方がSEO的にもブログが強くなるので、そのまま残しておくべき」

    そう言う人もいたかと思えば、

    「スパムや誹謗中傷のコメントが大量に入ってくると処理も面倒なので、いっそ閉じてしまうべき」

    そう言う人もいるので、ブログ初心者からすれば結局どっちにすべきなんだと迷うところですよね。

    この問題に関して、曲がりなりにもいくつかのブログを運営してきた僕としては、こんなふうに考えています。

    どっちが正解なんて明確な答えはないので、自分の運営するブログの方針に合わせてコメントを閉じるか残すか決めたらいいんじゃない?

    ということで今回は、コメント欄の開放すべきか閉鎖すべきか、ブログの運営方針ごとに検討してみたいと思います。

    広告収入を目的としない情報発信ブログはコメント欄閉鎖でOK

    まず、そもそも広告収入を目的としていない情報発信ブログを運営する場合には、コメント欄は不要だと思っています。

    当ブログ『Life Buffering Media』は、まさしくこの情報発信ブログに該当するわけですけど、本格的に運営しはじめて2年ほどたった今コメント欄を設ける必要性をあまり感じていません。

    大前提として、コメント欄を設置したままにするメリットは以下の2点が挙げられます。

    コメント欄のメリット

    • 読者が活発にコメントしてくれることによりサイトそのもののが強くなる
    • 読者のコメントに対して丁寧な回答をすることにより記事から商品を購入してもらえる

    読者が積極的にコメントを書いてくれたり、コメント欄で読者同士が議論を交わしてくれたりすれば、サイトのPV数、滞在時間、再訪問者数といった指標が伸びていき、それだけSEOに強いブログへと成長していきます。

    また、 例えば物販アフィリエイト系のブロクで紹介している商品に対して読者から質問コメントが入ったとき、その疑問を解決し得る丁寧な回答が出来れば、自身のブログ記事から商品を購入してもらえる可能性があります。

    要するに、より多くの人に自分のブログへ訪問してもらい、なおかつブログで紹介する商品を確実に買ってもらうという目的からすると、コメント欄を残すメリットは十分にあると言うことですね。

    だけど、そもそも広告収入を目的としていない情報発信ブログの場合、少し事情が変わってきます。

    もちろん、ブログのSEOを強化して多くの人に自分の記事を読んで欲しいのは言うまでもないんですけど、情報発信の目的は「より多くの人を集めること」よりも「自分と属性の近い人を集めること」や「自分の理想や理念に共感してくれる人を集めること」の方が重視されるべきです。

    情報発信ブログは稼ぐ手段じゃなく働き方を創る空間。僕がせどりから情報発信へ進んで感じた大きな価値。

    アフィリエイトだろうが、情報発信だろうが、収益を発生させるためのビジネスであることに変わりはないので、綺麗事を言うつもりはないんですけど、目的達成に至るまでの過程はちょっと違うんですよね。

    情報発信ブログの収益化のゴールは、コンサル、ビジネスサロン、独自商品販売などの「人と人との結びつき」で育まれるビジネスである場合がほとんどなので、多くの人を無作為に集めるだけでは意味がありません。

    そういった意味では、コメント欄を残してまでSEOを強く意識する必要はなく、誹謗中傷やスパムコメントに神経をすり減らすくらいならいっそ閉じてしまった方が健全なブログ運営ができます。

    というか、コアな層に届ける情報発信ブログでは、そもそも1日何万PVみたいな爆発的なPV数は稼げないので(狙う必要もないので)、コメント欄を残したところで1記事に何十とコメントが付いてコメント欄が活発化することも現実的じゃないですね。

    「人と人との結びつき」でビジネスを育むのが目的なら、なおさらコメント欄で読者と交流すべきじゃないの?

    そう感じる人もいるかもしれませんが、コメント欄で軽く質問に答えるよりも、読者さん一人ひとりに真摯に向き合って良好な関係性を築いていくための媒体を用意しておく方が効果的に感じます。

    読者との連絡手段

    • 問い合わせページの設置
    • メールマガジンの発行
    • LINE@登録

    どんな形でもいいので、1対1のやりとりができるクローズドな媒体を用意しておけば、ブログを見て「この人気になるな」と思ってくれた人はこれらの媒体をとおして連絡をくれることも。

    そもそも、情報発信をする以上は「メールやLINEなどのクローズドの媒体を使ってでも連絡を取り合いたい」と思ってもらえるくらい情熱を注いだブログの運営を目指すべきじゃないかと思うんですよね。

    ということで、情報発信ブログの場合は、コメント欄は閉鎖してしまっても全然OKなので、単なる情報ではなく自分という人間に興味を持ってもらえるような『コアな層の心に響くブログ』を目指して運営していくのが大事じゃないでしょうか。

    管理画面からコメント欄を閉鎖する方法

    ということで、情報発信ブログを運営する場合はコメント欄を閉鎖しても問題ないと思いますので、ワードプレスの管理画面から閉鎖設定を行いましょう。

    ワードプレス管理画面から、「設定」→「ディスカッション」へと進みます。

    ディスカッション設定の「投稿のデフォルト設定」にて、「新しい投稿へのコメントを許可する」という項目があるので、こちらのチェックボックスを外しましょう。

    外したら「変更を保存」ボタンをクリックして完了です。

    ディスカッション設定には、この他にもいくつかの設定項目がありますが、コメントを許可しない設定にする場合は、その他の設定項目は特にイジる必要はありません。

    これにて、ブログ記事の下部にコメント入力欄が表示されなくなります。

    アフィリエイトブログではコメント欄を残すべきか否か

    広告収入を目的としない情報発信ブログでは、コメント欄は閉鎖してしまってOKだと思うんですが、広告収入を目的としたいわゆるアフィリエイトブログについてはその賛否が分かれるところですね。

    これについても、「どのようなアフィリエイトブログを運営するのか」でコメント欄を残すべきか否かは変わってくると思います。

    トレンドブログやまとめブログなどPV数重視の運営方針の場合

    ブログを運営するにあたって、「PV数をとにかく集めて収益を最大化すること」が一番の目的である場合には、コメント欄を残しておく方が無難かなと思います。

    トレンドアフィリエイトブログや、まとめ記事ブログなんかがこれに該当しますね。

    トレンドアフィリエイトや2chスレッドのまとめ記事って、基本的には収益化以外の目的なんてないわけで、「自分自身を世に発信して、自分に対するフォロワーを獲得する」必要性がないじゃないですか。

    どんな方法であれ、不特定多数の人をできるだけ多く集めてくることが最優先で、そのために記事を量産したりコメント欄を活性化させたりしてSEOに強いブログに成長させていく必要がある。

    となれば、コメント欄を残しておくにこしたことはありません。

    トレンドブログであれば、記事のPV数が伸びるのに比例してコメント欄がどんどん活性化していき、Googleに動的なサイトとして評価されればSEOがさらに強化されていきます。

    まとめブログであれば、コメント欄における読者同士の議論そのものがコンテンツ化されていくので、コメント欄を閉鎖する理由が全く無いです。

    まとめブログって、運営者は情報をまとめているだけであって、そのコンテンツは読者自身が作っているものですからね。

    そういった意味で、PV数を伸ばしていきたいトレンドブログやまとめブログの場合は、コメント欄を開放しておき、スパムや誹謗中傷コメントを手動でシャットダウンできるようにワードプレスで設定しておくといいでしょう。

    ちなみに…

    僕はトレンドブログやまとめブログに取り組んだ経験が全くありません笑
    なので、ここまで書いておいてどうかと思いますが、「そういう考えもあるんだな」程度に参考にしてもらえたらと。

    情報発信ブログとアフィリエイトブログの中間的な運営方針の場合

    世の中には、ガジェットや家電などを紹介する特化型のブログや、自分のライフスタイルそのものを発信する雑記型のブログを運営している人もいますよね。

    こういったブログは、「自分の理想像や興味の対象を発信しつつ、それに基づいて好きなモノやサービスを紹介する」というような、ちょうど情報発信ブログとアフィリエイトブログの中間的な位置付けの運営方針をとっています。

    自分の理想像や興味の対象を明確に発信することで読者の共感を生みファン化を狙う一方で、グーグルアドセンスやアマゾンアソシエイトといった広告収入が収益化の主体となる。

    そんなブログですね。

    こういったブログが最もコメント欄の是非について判断の分かれるところです。

    僕の場合、当Life Buffering Media以外にもガジェットやライフハックについて紹介する雑記型のブログを運営していますが、今のところコメント欄は閉鎖しています。

    ただ、これにはあまり明確な理由がなくて、

    まだ立ち上げて間もないし、PV数も少ないから、しばらくは情報発信ブログと同様の方針で運営していこうかな。
    それくらいのぼんやりとした理由しかありません。

    でもまぁこれでいいんです。

    というのも、ビジネスサロンやTwitterをとおして様々なブログを運営している人たちに出会ってきましたが、特化型のブログや雑記型のブログで成功を収めている人は皆口を揃えて「最初からガチガチに運営方針を固める必要はないよ」って言うんですよね。

    ブログを立ち上げる前に「広告収入で十分な収益化が図れるだけの需要者数が存在するか」を市場調査するのは当たり前です。

    でもだからといって、その先は未知数。

    • 想定していた以上にPV数が伸びていくかもしれない
    • PV数はそこまで伸びないけど強力なファン化が起こるかもしれない

    ある程度自分のブログの特性が見えてきたら、それに合わせてコメント欄を開放しても閉鎖してもいいんですよ。

    特化型や雑記型のブログの場合は、ある程度の期間運営を続けた上で、PV数を伸ばしていくことを主目的に据えるのかそれとも確固たるファンの獲得を主目的に据えるのか検討すればいいので、そのときになってから運営方針も流動的に変更していこうと考えています。

    管理画面でコメント欄を開放する設定

    上述したとおり、ブログ記事へのコメント欄の表示はデフォルトで許可されていますが、ワードプレスの管理画面でその詳細を設定することができます。

    いくつか設定項目のポイントを掻い摘んで説明していきますね。

    ディスカッション設定:上段

    新しい投稿へのコメントを許可する

    デフォルトで✓マークが入っているので、コメントを許可するためそのままにしておきましょう。

    コメントの投稿者の名前とメールアドレスの入力を必須にする

    この項目に✓マークを入れると、ブログ読者が記事へコメントを入力するときに、名前とメールアドレスを記載しなければなりません。

    以下のように、名前とメールアドレスの入力欄に必須の*印が表示されます。

    名前は偽名でもいいし、メールアドレスも捨てアドで問題ないのですが、この入力を必須にすることでコメント入力のハードルがぐっと上がります。

    誹謗中傷コメントや、スパムコメントが減る一方で、全体のコメント数も減ってしまうということですね。

    まとめブログのように読者同士の議論の場としてチャット・掲示板的にコメント欄を使う場合は、名前とメールアドレスの入力は不要に設定した方がいいかなと思います。

    逆に、自分自身の想いもしっかり反映した特化型ブログや雑記型ブログの場合、極力ブログを健全に保ちたいので、あえて名前とメールアドレスの入力を必須にしてもいいと思います。

    コメントを「2~10」 

    この項目に✓マークを入れると、読者のコメントに対して返信をした際に、そのコメントの直下に返信内容が表示されるようになります。

    上画像のように、「テスト」と表示されたコメントに対する返信が、そのコメント直下の2階層目に表示されるわけですね。

    さらにこれに対して読者さんが返信すると、3階層目にコメントが追加されていきます。

    何階層目まで表示するかはこの項目で選択可能で、あまり長すぎても記事が見にくくなってしまうので上画像では「5階層」に設定しています。

    この項目では、1ページに表示されるコメント数を制限することができます。

    例えば、1記事に対して100件のコメントが付き、これが1ページに全て羅列されると非常に長くて読みづらい表示になってしまうので、10件のコメントを1ページに表示し、次の10件のコメントを見たい人は2ページ目に遷移するような表示設定をすることができます。

    また、「最初」のページをデフォルトで表示すればコメントを古い順に閲覧することができ、「最後」のページをデフォルトで表示っすればコメントを新しい順に閲覧することができます。

    上画像では、ページが長くなりすぎないように1ページあたり10件のコメントを表示、そしてコメントされた順に閲覧できるように「最初」のページをデフォルト表示に設定しています。

    コメントが投稿されたとき

    ここに✓マークを入れておけば、読者さんがコメントを入力したときにメールで通知が入ってきます。

    コメントに素早く返信したい場合は✓マークを入れておくといいし、逆にコメントが多すぎてリアルタイムに確認してられない場合は✓マークを外しておくといいでしょう。

    ディスカッション設定:中段

     

    ここに✓マークを入れておくことで、読者さんが入力したコメントは保留状態となり、ワードプレス上で承認しない限りブログ上にコメントは表示されません。

    コメントが入力されると、以下のようにワードプレスの管理画面の「コメント」に通知マークが付きます。

    「コメント」項目を開くと、保留中のコメントが一覧表示されるので、内容を確認して問題なければ「承認する」、誹謗中傷やスパムコメントだったなら「スパム」をクリックして、ブログ上に表示して良いかどうかの判断を下しましょう。

    一つ一つのコメントに対して手動で承認するか否かの判断を下すのは少々面倒ですが、それでもコメント欄がスパムコメントで溢れかえったり誹謗中傷コメントで荒れてしまったりするよりはマシなので、コメント欄を開放するなら必ず手動承認にしておくのが無難かと思います。

    なお、「コメントモデレーション」や「コメントブラックリスト」の項目は、コメント数が増えてきてから追加していけばいいので、現時点では特に気にしなくてOKです。

    ディスカッション設定:下段

    最後に、コメント欄に表示されるアバターの設定を行います。

    何も設定していない場合、読者コメントへの返答コメントに対してアバターが付かないので、運営者からの返信であることがぱっと見でわかりません。

    まだ自分専用のアバターを用意出来ていない場合は、とりあえず自動生成のアバターに✓マークを入れておきましょう。

    上画像では、「identicon(自動生成)」に✓を入れています。

    ただし、ブログ運営を続けていく上で自分自身のアバターは持っておいた方が分かりやすいです。

    自分用の特別なアバターを設定する方法は、プラグインを使うなどいくつか方法がありますが、ここでは黄色囲い線で示した「Gravatar」で設定することが可能です。

    参考 Gravatargravatar.com

    「Gravatar」で独自のアバターを設定し、これに✓マークを入れると、

    このように、自分の返信コメントに対してGravatarで設定したアバターが表示されますので、コメントを残した読者さんも「ブログ運営者からの返信だ!」とすぐに分かりますね。

    終わりに

    ブログコメント欄を開放するか閉鎖するかは、人によってその判断が分かれるところです。

    僕としても、開放すべきとか、閉鎖すべきとか、明確な正解はないと思っています。

    だけど、明確の正確はないとはいえ結局は自分の意思でコメント欄を開放するか閉鎖するかを決めないといけないので、ブログの運営方針を考慮した上で決定するといいですね。