僕は今、副業でせどりに取り組んでいますので、毎日仕事帰りに仕入れをしたりブログを書いたり投資をしたりとフル稼働で頑張っていますが、いずれは独立起業も視野に入れて考えています。
皆さんの中にも「せどり専業で独立起業してストレスフリーで自由な人生を送りたい!」と夢見ている人がいるかもしれませんね。
とは言っても、他のせどらーと同じようにただせどりを繰り返すだけの働き方というのも息が詰まるもので、それだけなら一労働者として働いている会社員と何ら変わりないため、自分だけの働き方を自分の力で創っていかないと本当の意味で自由な人生を送るのは難しいです。
僕の知り合いでも会社を辞めてせどり一本で生活している人が何人かいますが、毎日のように仕・出品・発送という作業を繰り返す生活に面白みがなくて刺激のない日常が逆にストレスになっていると言う人もいますね。
結局のところ、誰しもが理想とする自分だけの色鮮やかな充実した生き方に到達するのは、単にせどり専業になるだけでは足りないのかなと思うわけですが、そうは言ってもまずはせどりという既存のビジネスで十分な実績を出して独立起業することが出来れば、その先でさらに自分だけの働き方を創っていくことも可能なので、1つのステップとしてせどり専業という選択もありですね。
そこで今回の記事では、ひとまずせどり専業を目標にしようと考えている人に向けて、副業のときにはなかなか気が付きにくい専業の注意点を実際に専業になった友人にヒアリングしながらピックアップしましたので、紹介していきましょう。
専業では稼ぎたい気持ちが邪魔をする
専業になったせどらーが必ずといっていいほど思うことがあるそうです。
副業の頃とは違って生活費もせどりの利益から捻出しなければならないし、何より将来のことを考えるとやっぱり会社員に比べると保証もなくて不安なので、とにかく今稼げるうちに稼がないといけないといった思いが生まれるとのことで。
もちろん、専業の場合は給料が定期的に振り込まれるわけではないので、副業よりも強い意志を持ってお金を稼ぐことに注力すべきではありますよね。
ただ、このお金を稼ぐという強い意思こそが、専業の大きな落とし穴になります。
専業は日々の生活の糧を得るため、あるいは将来の不安に対する蓄えのため、目先の利益に捉われて行動しやすくなります。
そもそもは「これからの人生自由に生きていきたい」とか「自分の力で大きな収入を生み出したい」といった希望を持って会社を辞めたはずなのに、本業の収入がないという状況に直面すると、「とにかく今は一円でも多く稼がないといけない」という思いで目先の利益を追いかけることを優先してしまうわけです。
簡単に言えば、遠いどこかにある大きなチーズの塊を目指して走り出したはずのネズミが眼の前に落ちているチーズのかけらを拾い集めることに奔走してしまい、日々のお腹を満たすことに終始してチーズの塊を探すことを怠っているような状況ですね。
✓会社員では得られない大きな収入を生み出す
それなのに、稼ぎたい気持ちが強すぎて眼の前のお金を得るためにばかり奔走していると、結局は会社員のような労働者として日々のルーティンワークに時間を費やしているのと同じであり、当初の目的なんて絶対に達成できません。
注意点1.せどりの作業を続けないこと
せどりは労働集約型のビジネスであり、仕入れの量が増えれば増えるほど、また発送のペースが早ければ早いほど、売上はどんどんあがっていきます。
一見すると労働量が利益に直結するわけですから、労働集約型のビジネスであるせどりで本格的に稼いでいくためには、専業になってがっつり仕入れや発送といった作業に時間を費やした方がいいと思いがちですよね。
ただ、これが意外とそうでもないんですよね。
ひたすらに作業を繰り返していても、一日に使える時間は24時間という有限なものなので、作業量の限界は思ってたよりもすぐに訪れ収入の頭打ちが起こります。
もちろん、基本給が安く残業代も出ないようなブラック企業で働くよりは遥かに収入は増えるでしょうが、労働者と何ら変わりない働き方をしているということは、収入も会社員の限界レベルと何ら変わりないと言えます。
専業の場合、自分の身一つ壊れれば収入源が完全に断たれてしまうわけで、そんな状況下で労働者レベルの収入を追い続けるのも中々大変ですよね。
これを打開するためには、せどりそのものの作業から少し離れてでもビジネスオーナーとしての働き方を創る方に時間を費やすことです。
例えば、出品や発送といった簡単な作業は自分でなくても出来るわけで、外注や雇用といった形で作業をどんどん人に任せたり、あるいはツールを使って自動化することで、自分自身の作業時間を減らしていけば、一人で取り組んでいたころのような時間的制約もなくなり売上が飛躍します。
こういった行動は短期的に結果を生むものではなく、例えば外注や雇用に着手した段階においては教育に時間をとられて一時的に収入が落ちるなんてことも当然起こりうるのですが、独立起業して専業への道を選んだのであれば、目先の利益を得るために奔走する労働者から脱却するために必ず取り組むべきですね。
ネットビジネスで稼ぐために労働者からビジネスオーナーへマインドを変えよう!注意点2.せどりの作業時間を取りすぎないこと
注意点1とも共通する部分が多いのですが、専業の場合会社員として働いていた頃の勤務時間がまるまるフリーになるため、この時間を全てせどりの作業に当てようとしてしまいがちです。
ただ、勘違いしてはいけないのが、せどりが労働集約型のビジネスだと言っても、5時間で10万円仕入れできた人が次の5時間でも10万円仕入れできる訳じゃないんです。
当たり前のことながら、作業時間を増やせば増やすほど効率が悪くなっていくわけですから、最初の5時間であらかた仕入れ尽くしたというのに次の5時間で同じように仕入れが出来るはずがありませんよね。
多くの時間を確保出来るという専業のメリットを本当に活かしたいのであれば、時間をフルに使ってせどりの作業に終始するのではなく、所定の時間内でせどりをこなしつつビジネスを縦横に展開していくことを考えましょう。
例えば、情報発信に関わるWebマーケティングやコンサルティングといったビジネスは、一朝一夕に成し遂げられるビジネスではないですが、他の誰でもない自分だけの働き方を創る上でとても有用であり、せどりだけでなく情報発信にも時間を費やすことで将来的にストレスフリーで自由なオリジナルの働き方が形成されていきます。
そして、長い目で見れば結局その方が大きく収入を伸ばせたりもするわけです。
副業サラリーマンが月収100万円を達成する黄金パターンとは?注意点3.キャッシュフローを崩さないこと
これは特にせどりを含む有在庫物販全般の注意点なのですが、専業で物販に取り組むとなるとキャッシュフローに気を使う必要がでてきます。
Amazonで商品販売を行う場合、月に2回ペースで売上から手数料を引いた金額が自分の口座に入金されます。
実際に手元に残るお金は、粗利の金額そのものではなく、入金額から仕入額や各種の経費を引いた額になりますね。
例えば、「5月は月商200万円で月利20%でした!」と言っても、40万円の利益はあくまでも粗利を表す数字でしかなく、5月度の資金の増減は、実際に5月度の入金額から出金額を引いてみないとわかりません。
このような実際のお金の流れをキャッシュフローと言います。
専業の場合、毎月の生活費もせどりで捻出する必要があるわけですから、ただ単に粗利をどんどん伸ばせばいいわけではなく、少なくとも生活費分は絶対に余裕資金が生まれるようにキャッシュフローをプラスで維持しなければなりません。
「月商500万円利益率20%達成したぞ!」と思っても、それは計算上粗利が100万円もあるというだけで、諸経費かかさんだり仕入れにお金を使いすぎて在庫がかさんだりしていると、入金額を出金額を上回り、キャッシュフローがマイナスになってしまうこともあるんです。
よく「企業が黒字倒産した」なんて話を聞いたことがあると思いますが、まさしくこれと同義ですね。
専業でせどりに取り組んでいると、この黒字倒産に相当する事態に直面することが多いようで、僕の友人にもせどりでしっかり売上をキープしていたのに自分の口座にお金が残らず専業から会社務めに出戻りした人がいます。
こういった問題は、「とにかく稼がないといけない」という強い気持ちに支配されやすい専業ならではの問題ですね。
専業の場合、副業の頃に比べてより強くキャッシュフローを意識して仕入れを行う必要があるのに、眼の前の利益を優先するあまり見境なく仕入れを行ってしまい、その結果在庫が膨らんでキャッシュフローがマイナスになることが多いようです。
いくらやる気に満ち溢れた状態で仕入れに多大な時間を費やしたとしても、手元に残るお金がなければ生活すら困窮してしまうわけですから、注意が必要ですね。
まとめ
専業の場合、稼ぎたいという気持ちが先に立つため目先の利益に捉われて大局を見失いがちですが、そんなときは「そもそもなぜ会社員を辞めて独立起業したのか?」という原点に立ち返って、本当にやるべきことを見定めましょう。
せどりの作業を続けないこと、せどりに時間を費やしすぎないこと、キャッシュフローを崩さないこと、この3つの注意点を念頭において行動すれば、専業になっても大局を見失わず行動できると思います。