• ゲームせどりの仕入れ基準を解説!中古商品のAmazon販売価格を予想しよう。

    実店鋪せどりであっても電脳せどりであっても、商品のリサーチを行うに際して、その商品のAmazonにおける売行きと、その商品を実際に出品した際の想定販売価格を確認した上で、仕入れるか否かの判断をする必要があります。

    そして、Amazonにおける商品の売行きの確認は、モノレートを使って平均ランキングをみればいいので、そんなに難しい作業ではありません。

    せどりの仕入れを実店舗で行う場合の手順を具体的に解説します。 電脳せどりの仕入れ手法を徹底解説part.1 アマゾンからリサーチするやり方とは? ランキング基準を覚えて仕入れの判断をしよう!回転率を踏まえた平均ランキング一覧。

    また、実際に出品した際の販売価格の想定についても、新品商品の場合であれば基本はFBA最低価格を確認するだけなので、初心者であっても造作もない作業でしょう。

    問題は中古ゲーム商品の仕入れ可否判断を行うに際して、販売価格の想定を行う場合です。

    中古ゲームの場合、ただFBA最低価格に合わせればいいというわけではないため、「この商品はAmazonに出品したらいくらで売れるだろうか?」ということを突き詰めて考えていかなければなりません。

    このように、中古ゲームせどりは新品せどりに比べると考えることが多いため、敬遠してしまう人もいるのですが、逆に言えば考えることが多いぶん極めれば大きな強みになります。

    中古ゲームせどりの想定販売価格を正確に判断することができるようになれば、他の人が「この商品は仕入れられないな」とスルーした商品ですら仕入れられるようになるので、仕入れの幅が大きく広がります。

    新品せどりのときは早いもの勝ちだった仕入れが、中古ゲームせどりではスキルのある人だけが勝てる仕入れになるので、今後長期にわたって安定した収入を築き上げるためにも必ず中古ゲームせどりの販売価格の想定をマスターしましょう。

    なお、本記事では全編「中古ゲーム」について説明していきますが、他ジャンルの中古商品にも転用が効きますので是非最後までご覧くださいね。

    3つのコンディションから出品する際のコンディションを選択

    商品のリサーチ中にAmazonでの販売価格を想定するに際して、まず最初にやるべきことは「その商品を仕入れた場合どのコンディションで出品するか」を決めることです。

    Amazonでは、中古商品を以下の3つのコンディションから選択して出品することが可能です。

    • 非常に良い
    • 良い

    実際には『ほぼ新品』や『コレクター商品』といったコンディションも存在するのですが、一般的に用いられるコンディションは上記の3つで、非常に良い>良い>可という順番でコンディションが良好という意味です。

    コンディションが良好であるほど高く売れるため、極力『非常に良い』で出品したいところですが、そうは言っても傷だらけのゲームソフトを偽って『非常に良い』で出品した場合、購入者からしたら「騙された!」ということになりますので、ショップ評価として「悪い評価」を付けられてしまいます。

    新品せどりの仕入れ基準の記事でも軽く説明していますが、ショップ評価が悪化すると新品商品のカート獲得率が下がりますし、他の出品者に比して明らかにショップ評価が低いと、いくら安価で出品しても買ってもらえなくなるので、必ず適正なコンディションで出品する必要がありますね。

    中古ゲームのリサーチをしているときは、常に「この商品は『非常に良い』『良い』『可』のどのコンディションで出品できるだろう?」と考えを巡らせてください。

    以下では、各コンディションの商品状態について説明しますが、これはあくまでリサーチ中のざっくりとした判断基準でしかないので、詳細はAmazonの公式見解を一読しておきましょう。

    参考 コンディションガイドラインAmazon

    非常に良い

    『非常に良い』は、ゲームソフトのディスク面やカートリッジに傷が付いておらず、説明書や外箱に目立ったスレ傷も付いていないような商品に用いられるコンディションです。

    明らかに大切に保管されていて誰の目から見てもきれいな商品であれば、『非常に良い』で出品しても問題ないでしょう。

    『非常に良い』というコンディションをわざわざ選んで中古商品を購入する人は、「商品状態が良好であること」を絶対的に求めている人なので、「傷ついているけど非常に良いでいいや!」という判断で出品してしまうと間違いなくクレームの種になるため注意が必要です。

    『可』は、商品の付属品に欠品があったり、明らかに目立つ傷や汚れが付いていたりした場合に用いられるコンディションです。

    例えば、説明書が付属していない3DS用ソフトや、ディスクの読み取り面に傷が多数付いているプレイステーション用ソフトや、外箱が破れて型崩れしているスーパーファミコン用ソフトなどがこれに該当しますね。

    どんなに商品状態がきれいであっても、欠品がある場合は『可』で出品しなければならないことに注意が必要です(ただし、例えば3DS用ソフトに入っている広告類やプレイステーション用ソフトに付属している帯などは、欠品していても『良い』で出品可能な状況です)。

    『可』の商品は一部の付属品が欠品していたり商品状態が著しく悪い可能性があったりするので、一見すると購入は避けられるようにも思えるのですが、「純粋にプレイさえ出来るのであれば、『可』で安いものを選ぶ」という購入者も一定数は存在するため、商品状態が悪いからといって仕入れを見送るようなことはないように注意しましょう。

    良い

    『良い』は、『非常に良い』と『可』の間に位置するコンディションです。

    ここはあまり難しいことを考えず、『非常に良い』にも『可』にも当てはまらない中古商品を『良い』で出品すると考えればいいですね。

    ゲームソフトのディスクや説明書に多少の傷や使用感が見受けられても、欠品は特になく、明らかに大きなキズや汚れがないのであれば、『良い』で出品するのが妥当でしょう。

    使い勝手のよいコンディションなので、中古ゲームのリサーチをしているとほとんどの商品を『良い』だと判断してしまいがちなのですが、他のせどらーも同様のことを考えているので、「『非常に良い』で出品出来ないだろうか?」ということは常に考えておくべきです。

    もしも『非常に良い』で出品できるとすれば、『良い』で出品する場合よりも高く売れる可能性があるわけですから、他のせどらーが「このゲーム仕入れられないな」と諦めた商品を仕入れられる可能性だってあるんですよ。

    選択したコンディションのFBA最低価格に合わせる

    Amazonへ出品する際にどのコンディションで出品するかを想定したら、そのコンディションにおけるFBA最低価格を確認しましょう。

    基本的には、同一コンディションのFBA最低価格がその商品の想定販売価格になりますので、この価格で出品した場合にどれくらい利益がとれるかをFBA料金シミュレータを使って計算するのが、仕入れ可否判断のスタンダードな流れになります。

    本当に仕入れられる?FBA料金シミュレーターで想定利益を算出しよう!

    例えば、以下の「ファイナルファンタジー7 インターナショナル」というゲームソフトを店頭でリサーチするとします。

    ※画像リンクでネットショップ価格を参照できます。

    商品状態を確認したところ、付属品に欠品もなく、傷や汚れもそこまで目立たない程度だったので、コンディション『良い』で出品可能だと判断しました。

    そこで、この商品の出品者一覧ページから、コンディション『良い』のFBA出品者の最低価格を調べます。

    左サイドの『✓prime』というチェックボックスにチェックを入れると、出品者一覧をFBA出品者のみに絞ることが出来ます。

    このようにしてコンディション『良い』のFBA出品者の最低価格を見てみると、610円であることがわかりました。

    つまりこの商品は、現時点で610円で出品すれば同一条件のライバル出品者たちの中でも最低価格ということになるので、購入してもらえる可能性が高く、リサーチの時点では「610円で出品しても利益が出るだろうか?」ということを考えればいいわけです。

    ここまでが中古ゲーム販売価格の想定方法の基本ですね。

    中古ゲームに関しては、コンディションが異なれば需要者層も全く異なると考えていいです。

    状態良好な商品を求めている人は『良い』に見向きもせず『非常に良い』の一覧から購入する出品者を探すし、状態が悪くてもいいから安さを求めている人は『良い』に見向きもず『可』の一覧から購入する出品者を探します。

    そのため、初心者のうちは、自分が出品するコンディション以外のコンディションの出品者をあまり意識しなくて大丈夫ですよ。

    コンディションコメントを見て価格を繰り上げる

    想定販売価格は、自分が選択したコンディションのFBA出品者の最低価格に合わせるのが基本ですが、例外的にもっと高値に設定してもよいケースがいくつか存在します。

    例えば、そのFBA出品者の商品コンディションコメントを読んだときに、明らかに自分の商品の方が状態良好である場合が挙げられます。

    具体的に説明していきましょう。

    例えば、こちらの「ニンテンドー3DS ピュアホワイト」というゲーム本体をブックオフで見つけ、商品状態を確認したところ、欠品もなく傷も多くはないので、コンディション『良い』にて出品出来そうだと判断したとします。

    出品者一覧を下方へスクロールして、『良い』のFBA出品者の最低価格を確認したことろ、6,300円であることがわかりました。

    通常であれば、ここで「6,300円で販売したとして利益はとれるだろうか?」と考えるところなのですが、ここで一歩立ち止まって赤枠のコンディションコメントを見てください。

    そこには、「本体のみでの出品となります」の一文が記されていますね。

    欠品があるのにコンディション『良い』で出品するのはAmazon規約上ルール違反ではありますが、Amazonも全ての出品をいちいち確認しているわけではないので、このようなイレギュラーな出品も混じっているんですよ。

    これを考慮すると、自分が見つけたニンテンドー3DS本体は、欠品が一切なくルールどおり『良い』で出品するのが適切な商品ですから、わざわざ「本体のみ」の出品である最低価格に合わせる必要はないんです。

    購入者もコンディションコメントは必ず見ていますから、コメントを確認して「この商品はゲーム本体のみで付属品は付いていないんだ」と分かれば、購入対象から省いてくれます。

    そのため、最低価格より少し高い値段設定をしたとしても十分に売れる可能性があるわけですね。

    ストア評価を見て価格を繰り上げる

    他にも、ストア評価を見て、想定販売価格を同一コンディションのFBA最低価格から繰り上げる方法もあります。

    これについても先程の「ニンテンドー3DS ピュアホワイト」を例に説明しましょう。

    このニンテンドー3DS本体をコンディション『可』で出品しようと考えた場合、まずは同一コンディションのFBA出品者の最低価格である4,700を販売価格として想定します。

    ここで、最低価格のFBA出品者のストア評価に着目してみましょう。

    赤線で示すとおり、「82%の高い評価」という記載がありますね。

    この数字は、その出品者から過去に商品を購入した人がつけた評価のうち高い評価の割合を示しています。

    初心者のうちは基準が分からないと思いますが、少なくとも82%という数字は決して高い数字とは言えません。

    Amazon転売に真摯に取り組んでいれば、90%以上を維持することも十分可能です。

    このため、例えば自分自身のストア評価が「95%」だった場合、「82%」しか高い評価がないこのFBA出品者に比べて信頼性が高いことを購入者にアピールすることが出来ます。

    たった数%~十数%の差ではあるのですが、十の位が違うとそれだけでも印象は大きく変わるんです。

    購入者としても、「少しくらい高くても信頼のおける出品者から商品を購入した方が安心だ」と思うのが当然なので、こういった場合は最低価格に合わせずとも、少し高めの価格設定で商品が売れていく可能性が十分にありますね。

    終わりに

    本記事では、中古ゲーム仕入れを行う際のAmazon販売価格の想定方法について説明しました。

    重要なのは、コンディションごとに販売価格を想定することと、場合によっては最低価格に合わせなくてもよいこと、この2点を抑えておくことです。

    とくに、最低価格よりも高めの値段設定が許容される場合をよく覚えておけば、他のせどらーが仕入れられない商品も仕入れられるようになるので、一気に仕入れ数も増えていきますよ。