• エックスサーバーで外部の人にFTPのファイル転送権限を与える方法

    ワードプレスのカスタマイズに行き詰まることは誰にだってありますよね。

    そんなとき外部のWebデザイナーさんやエンジニアさんに、

    ここのデザイン調整したいんですけど…
    なんて相談することがあるかと思います。

    僕の場合、ビジネスサロン内でCSSやPHPといったプログラミング言語に詳しい方に相談したり、アウトソーシングサイトを利用してカスタマイズを依頼したりする機会がちょくちょくありますね。

    そんな外部の人にブログカスタマイズを外注するとき、自身のブログレンタルサーバーのFTPアカウント権限を引き渡す必要があります。

    FTPって何??

    というブログ初心者の方もいるかもしれませんが、FTPはネットワーク上でファイル転送を行う際のプロトコルです。

    FTPを使うことでサーバーにファイルをアップロード・ダウンロードしたり、サーバーにアップロードされたファイルを編集したりすることができます。

    まぁ最初から難しいことを気にしても仕方がないので、「なぜFTPアカウント権限を外注さんへ渡さないといけないのか」だけ頭に入れておきましょう。

    アカウント権限を渡す理由ワードプレスブログの各種データファイルは全てレンタルサーバーにアップロード(保管)されており、ブログをカスタマイズするためには、サーバーにアップロードされたファイルを編集したり、新たにファイルを追加したりする必要があるから。

    ワードプレスの管理画面でも、「外観」から『style.css』や『function.php』といったファイルを編集することは可能で、これらの編集はFTPを使ってサーバー上のファイルを編集するのと全く同じです。

    そう考えると、ワードプレスの管理権限だけ渡せばよさそうなものですが、仮にワードプレス上での編集により何らかの不具合が生じたとき、ワードプレスそのものにアクセス出来なくなる可能性があるので、大抵の外注さんはFTPを使ってのファイル編集を望む場合が多いです。

    ということで今回は、ワードプレスのカスタマイズを依頼する外注さんへ、エックスサーバーのFTPアカウント権限を引き渡す方法について解説します。

    エックスサーバーで複数のFTPアカウントを作って外注化

    サーバーの契約者であるあなた自身は、わざわざ個別にFTPアカウントを作成しなくても全てのドメインについてFTPのファイル管理・編集が可能となっています。

    エックスサーバーの契約時に送られてきたメールには、以下の青線で示す箇所のように「FTPホスト」「FTPユーザー」「FTPパスワード」が載っていますので、これらの情報を使えばFTPのファイル管理・編集画面にアクセスできます。

    といっても、エックスサーバーのインフォパネルにログインさえすれば、「サーバー」項目から「ファイル管理」をクリックすることで簡単にFTPのファイル管理・編集ができます。

    自分自身でFTPでファイルを管理・編集する場合は、この最初から付与されている「FTPユーザー名」と「FTPパスワード」を使って、管理・編集画面に入ればいいんですが、外部の方にこれらの情報を提供するのはセキュリティ上問題がありますよね。

    そこで、エックスサーバーには、設定登録しているドメインごとに新規FTPアカウントを作成する機能があります。

    上画像では、ドメインごとにFTPアカウントが何個あるか確認することができます。

    現時点では一つも外部向けのFTPアカウントを作成していないので、全てのドメインのFTPアカウントの数がゼロとなっていますが、以下で説明するやり方によって新しくFTPアカウントを作ればこの数が増えていきます。

    もちろん、外注したカスタマイズが完了した後に、これらのFTPアカウントを削除することも可能です。

    エックスサーバーで新規FTPアカウント権限を作成する方法

    それでは具体的に、新規FTPアカウント権限を作る方法について順を追って説明します。

    まずは、エックスサーバーのサーバーパネルにログインしましょう。

    参考 サーバーパネルエックスサーバー

    インフォパネルにログインして、「サーバー」項目の「サーバー管理」をクリックしてもOKです。

    サーバーパネルにログインしたら、FTP項目の「FTPアカウント設定」をクリック。

    複数のドメインをサーバーに設定登録している場合は、ここでドメイン選択画面が表示されると思いますので、FTPアカウントを作成したいドメインを選択します。

    FTPアカウント設定の画面が表示されたら、「FTPアカウント追加」タブを選択し、各種の情報を入力していきましょう。

    入力項目

    • FTPユーザーID
      ユーザーIDは、自分自身のワードプレスユーザ名やFTPユーザー名が推測されないようなランダム文字列に設定しておきましょう。
      @マーク以下はドメイン名がデフォルトで表示されているので、そのままで結構です。
      もしも、サブドメインを取得していて、そのサブドメインのみFTPアカウントを引き渡したい場合はこの@マーク以下のタブをサブドメイン選択に切り替えればOKです。
    • パスワード
      パスワードもユーザーIDと同様に、他のパスワードが推測されないようなランダム文字列に設定しましょう。
    • パスワード(確認)
      パスワードをもう一度入力します。
    • 接続先ディレクトリ
      基本的にここは空欄のままでOKです。
    • FTP容量
      外注さんがFTPを使ってファイルのアップロードや編集を行うときの容量制限をかけることができます。
      制限をかける必要があるのは稀なケースなので、デフォルトの「0MB」のままでOKです。

    外注さんへ引き渡すFTPアカウントになるので、ユーザーIDやパスワードはしっかりメモに残しておきましょう。

    全ての入力が完了したら、「確認画面へ進む」をクリックします。

    すると、上画像のように確認画面が表示されますので、「追加する」ボタンをクリック。

    これで新規FTPアカウントの作成は完了です。

    「FTPアカウント一覧」タブを選択してみると、先ほど作成したFTPアカウント情報が表示されています。

    最後に、「FTPソフト設定」タブを選択してみましょう。

    画面上にはあなた自身の「初期FTPアカウント」情報が表示されており、その下に先ほど追加した「追加FTPアカウント」情報が表示されています。

    ここには、FTPサーバー(ホスト)名が表示されているのですが、このサーバー名が分からないとIDやパスワードが分かっていてもFTPの管理・編集画面へ入ることができません。

    なので、FTPサーバー名、ユーザーID、パスワードの3点セットで外注さんに情報を引き渡し、ワードプレスのカスタマイズを依頼することになりますね。

    終わりに

    以上、エックスサーバーの新規FTPアカウント権限の作成方法について解説しました。

    ブログ初心者の方でブログカスタマイズに手こずっているうちは、クラウドソーシングサイトやSNSを利用して、専門家にカスタマイズを依頼した方が手っ取り早いです。

    そんなに難しい作業でなけば、単価数千円で請け負ってくれる良心的な方も多いので、分からなければ外注してしまうのも一つの方法ですよ。

    もちろん、多少は自力で試行錯誤した方がブログカスタマイズの知識も付きますし、その知識がこれから自分でシゴトを作っていく上でのアドバンテージにもなりますから、何でもかんでも人頼みってのはオススメしませんが、時間効率とのバランスを考えた上で任せるべきと判断したなら、さっさと外注した方が早いですね。