僕が副業をはじめた頃といえば、「とにかく副業でも何でもして収入を増やさないと!」なんて想いしかなかったです。
最初に選択したせどりというネットビジネスも、その意義について考えていたわけでもなく、「ネット物販なら分かりやすくて自分でもできそう」というくらいなものでした。
しかしラッキーなことに、テキトーな感覚で選んだせどりというネットビジネスは正解だったようで、かなり早い段階から月収10~20万円程度の収益化に成功しました。
副業せどりで月商100万円を達成した方法|当時の流れと考えていたことをまとめました。いまや、この実績を武器に当情報発信メディアを立ち上げたことで、自分自身でやりたいシゴトをつくって起業するに至ったので、意外と簡単に人生って変わるものだなぁと。
自分自身がそんな軌跡を辿ってきたものだから、せどりって最初に取り組むネットビジネスとして本当に適しているなぁと思うのですが、転売ビジネスの一種であるせどりは偏見の目にさらされることもあります。
『転売』という言葉自体に対する世間的なイメージと言えば、
- アイドル歌手のチケットを高値で売りさばく
- ニンテンドーSwitchの発売日に徹夜でお店に並ぶ
- ライブ限定グッズを買い占める
そんなネガティブなイメージの方が多いんじゃないでしょうか。
ネットの発展やSNSの普及によってインターネットビジネスをより身近に感じられるようになった昨今、せどりに対するイメージも少しずつ変わってきましたが、それでもマイナスのイメージを持っている人は根強い。
なんだったら、実際にせどりを始めた人であっても、後ろめたさを感じながら取り組んでいて、家族や友人には具体的に言えないと感じている人すらいるくらいで。
僕としては、この状況を本当に残念だと思っています。
なぜなら、せどりは単なる悪質な転売行為とは違って、本質的に世の中の役に立つビジネスだからです。
同じ転売行為であっても、取り組み方次第で世に誇れるビジネスになるのに、その本質に気付けない人が多い現状が歯がゆいと思ってます。
そこで本記事では、インターネットビジネスをはじめるにあたって、人に堂々と説明できるクリーンなビジネスとしてせどりに取り組めるように、せどりの本質について基本から説明していきます。
YoutubeのSouhei公式チャンネルでも、せどりの意義と必要性について動画解説していますのでぜひ。
せどりの意味とは?
せどりの定義ってとても曖昧で、あらゆる転売の中で何をもって「せどり」と呼ぶのかは定かではありません。
そもそも、 せどりの語源は「本棚に並ぶ本の背表紙から高値で売れそうな本を抜き取って行く行為」であり、本の背表紙を取るということから「せどり」という言葉に発展したそうです。
昔ながらのイメージでは、ブックオフで大量の本を買い漁るようにレジを占拠している人たちが該当しそうですね。
とはいえ、今や本だけが転売の対象ではないし、仕入先も実店舗に限らずインターネット上のあらゆるネットショップにまで広がっています。
僕が実店舗せどりから電脳せどりに切り替えた3つの理由古本屋で本の背表紙を見て仕入れる行為だけを『せどり』と呼ぶのは現代的ではないですね。
「これがせどりだ!」と明言することができないんですけど、基本的には以下のような認識を持っていればOKじゃないでしょうか。
もうちょっと分かりやすく言えば、
- 店舗Aで売れ残った商品Xを購入
- 商品Xを欲しい人が集まる店舗Bに運ぶ
- その対価(運賃)としての利益を得る
これが基本的なせどりの流れでしょうか。
正直なところ、仕入先が実店舗やネットショップであるということを除けば、もはや卸売業者や輸入会社とやってることは何ら変わりないです。
ちなみに、僕の場合、Amazonを販路のメインとして国内ネットショップから仕入れた商品を販売しており、これを称して“せどり”と呼ぶことが多いですね。
せどりの最初の一歩!まずはAmazonの出品者登録をしよう!ですが、これも便宜上そう呼んでいるだけで、販路にしても仕入先にしても、時代の変化とともにどんどん拡大しています。
Amazon以外の販路
- ヤフーショッピング
- 楽天一番
- ヤフオク
- メルカリ
国内店舗の仕入先
- 卸売業者
- 個人売買
- 中国輸入
僕自身も、Amazonだけが販路ではないし、国内ネットショップだけが仕入先ではなくなってきています。
結局のところ、あらゆるネット物販とせどりの切り分けは難しくて、『転売』という大きな括りの中にせどりという用語が存在するってだけなんですよね。
そして、この『転売』という曖昧なカテゴリーの中にせどりというビジネスが含まれていることが、せどりに対するネガティブイメージの原因になっているとも言えます。
なぜせどりが悪質な転売行為として非難されるのか?
せどりに対してネガティブな感情を持つ人がいたり、せどりに取り組む上で後ろめたい気持ちを抱えている人がいたりするのは、間違いなく『転売』そのものを悪質な行為と捉えているからです。
そんな「人に迷惑をかける転売行為」が横行していることで、すべての転売ビジネスに対するイメージが悪化している印象ですね。
転売ビジネスに含まれる“せどり”についても、結局はこの延長線上でネガティブイメージを抱いている人が多い気がします。
昔はBOOKOFFで大量の古本を買い占めレジを占拠していたせどらーもいましたし、「転売行為をしている人のせいで迷惑を被った!」と感じている人がたくさんいたので、そんな不満が積もりに積もってせどりのイメージも悪くなったんだと。
でもですね。
ここまで話してきたように、せどりも卸売も輸入も、大きく括れば全て転売ビジネスであって、そこに貴賤はないはずなんですよ。
やってることはそんなに変わらないのに、卸売や輸入は批判の対象にならなかったりする。
これってつまり、「転売だから」非難されているんじゃなくて、「迷惑だから」とか「実害を受けたから」という理由で非難されているんですよ。
これが本当に重要なポイントなんです。
人に迷惑をかける行為や人に害をなす行為でお金を稼ぐって、そもそもビジネスの本質として間違っているわけで、そりゃあ非難の対象になってしかるべきですよ。
要するに、転売ビジネスに対する取り組み方の問題であって、悪質な行為で商品を仕入れている人は相手に対して正しく価値提供出来ていないから非難されるってことです。
裏を返せば、世の中のためになるクリーンな転売ビジネスとしてせどりに取り組んでいる人は、求められることはあっても非難されることはないわけで、胸を張って「せどりをやってます!」と言えるはず。
僕のようなせどりの情報発信者が、クリーンなビジネスとしてせどりに取り組む姿を世の中に発信していくことも、転売ビジネス全体へのネガティブイメージを払拭する一助になるんじゃないかなと考えています。
じゃなきゃ、僕自身も胸を張ってせどりの情報発信なんて出来ませんから。
せどりがなぜ世の中に必要なのか?
せどりも転売ビジネスの一種ですから、取り組み方次第で悪質な迷惑行為なのか、良質なビジネスなのか、その真価は変わってきます。
僕がここで話しているせどりというビジネスは、あくまで良質なビジネスとしての転売行為です。
せどりって、単に「安く買った商品を高く売る」という無機質な行為の繰り返しだと思われがちなんですけど、本質的な価値ってそこじゃないんですよ。
これこそせどりというビジネスの本質であり、僕らせどらーが担う役割です。
ちょっと噛み砕いて説明していきますね。
例えば、何か欲しい商品があったとして、自分の周りのお店にその商品が売っていなければ、他のお店を探し回らないといけません。
「この商品欲しい!」と思うたびに、その商品を探して奔走する日常って、こんなに不便なことはないですよね。
また、今すぐに必要な商品があったとしても、その商品を買いに行ける状態になければ手に入れることはできません。
欲しい商品が自分の周りのお店で売っていたとしても、それを買いにいけなければ意味がありません。
『欲しいときに欲しいものを手に入れることができる』というのは、世の中すべての人にとって求められること。
つまり、需要の低い市場から需要の高い市場へと商品を移動させる『せどり』は、欲しいものにすぐアクセスできる状況を生み出すビジネスであり、多くの人にとってメリットのある世の中に誇れるビジネスなわけです。
これがせどりの本来の姿。
だけど、お金稼ぎにのみフォーカスして本質を見誤った人たちが、規約違反を繰り返しメルカリのアカウントを複数運用したり、特定の販路で禁止されている無在庫転売を行ったり、贋作をあたかも本物のように販売したりと、価値提供の域から逸脱した迷惑行為をしてしまった。
チケット転売行為なんてその最たる例ですね。
すでに需要のある市場からチケットを買い占め、価格を釣り上げて独占販売する行為ですから、『欲しいときに欲しいものを手に入れることができる世の中をつくる』という本質から大きく逸脱しており、需要者からすれば迷惑でしかないです。
そりゃあ忌み嫌われて当然のこと。
本来のせどりの姿は、このような価値を生み出さない悪質な転売行為とは明らかに異なり、世の中のためになるインターネットビジネスなんですよ。
誇りを持ってせどりで稼ぐための基準を持つ
せどりって、他のインターネットビジネスに比べると収益化のスピードも早く、頑張った分結果が付いてきやすい初心者向けのビジネスなんですよ。
僕自身も、副業ではじめて4ヶ月目には月商100万円、利益にして17万円を超える実績が出ましたが、このスピード感で収益を伸ばせるネットビジネスは少ないです。
せどりのようなスピード感のあるインターネットビジネスで実績をあげることができれば、次なるステージへすぐにステップアップすることができるし、その先で個人起業という生き方も現実味を帯びてきます。
要するに、せどりからスタートすることで、結構なスピードで自分の求めている働き方やライフスタイルに行き着くということですね。
ネットビジネスを小遣い稼ぎで終わらせない!『Life Buffering!』で現実を理想へ溶け込ませる生き方 part.1そして、インターネットビジネスで未来を切り開く武器として、これからせどりに取り組むのであれば、必ず意識して欲しいことがあります。
それは、誇りを持って「自分はせどりで稼いでいる」と言えるような取り組み方をして欲しいということですね。
一口にせどりといっても、ここまで話してきたとおり他の転売ビジネスとの境界は曖昧で、「稼げそうだから〇〇の方法で転売しよう」という感情が先行すると、途端に相手に迷惑をかけるだけの悪質な小遣い稼ぎになっちゃうんです。
これからインターネットビジネスの力を活かして自分の人生を創り上げていこうというのに、誇り高く胸張って人に言えない稼ぎ方をするって精神衛生上よろしくないじゃないですか。
自分なりの善悪の基準を持って取り組むだけでもビジネスの質って変わるものです。
例えば僕の場合、
そもそも需要のあるショップから買い占めた挙げ句に、そのショップで買えなかった需要者に高値で売りつけるって、全然価値提供になってないじゃないですか。
そう思うので、自分なりの基準としてこれはやらないと決めているわけですね。
これは別に批判ではないんです。
日本は資本主義社会ですから、その行為事態が悪いわけじゃないんすよ。
だけど、自分にとってこれが正義という明確な基準を持って、その基準を守ることは今後自分でビジネスを創っていく上で本当に大事なことです。
終わりに
せどり自体は本来世の中のためになる非常に価値の高いビジネスです。
悪質な転売行為と見誤ることなく、自分なりに善悪の基準をもってせどりに取り組んでいけるといいですね。
Amazonやメルカリの規約を違反したり、新品のチケットやグッズを買い占めてプレミア価格で販売したり、そんなことしなくても十分せどりで稼げます。
これからネットビジネスで個人起業を目指す人は、ぜひ基本からせどりを学んで、しっかり世の中に価値提供しつつもいち早く実績をあげてもらいたいなと思います。
初心者の方へ 電脳せどりと情報発信のスタートアップ自分なりの正義の基軸を持つってのは、他のインターネットビジネスでも一緒だと思うんです。
例えば、今僕が運営しているこのLife Buffering Mediaだってそう。
世の中には情報発信ブログなんて腐るほどあって、「1日3クリックで日給3万円も稼げます!」とか「こんな豪華な暮らしを送れます!」みたいな誇大コピーを乱用して人を集めている人も多いです。
そうやって大量に集めてきた人に、商品やサービスを売りつけて終了みたいなね。
でも、僕にとってはこれって正しい価値提供じゃないと思うんです。
だからこそ、稼いでいる自慢とか、豪華な暮らし自慢みたいなものに頼らず、本質的な価値を提供していく発信者でありたい。
そう感じる今日このごろですね。
情報発信ブログは稼ぐ手段じゃなく働き方を創る空間。僕がせどりから情報発信へ進んで感じた大きな価値。