以前に執筆した記事で、ワードプレスでブログを立ち上げてから記事を書き出す前に真っ先に設定すべき項目7つを紹介しました。
ワードプレスでブログを作ったら記事を書く前に絶対行うべき7つの設定これらの設定が完了したら、どんどん記事を書いていけばいいんですが、それと並行して必ず行っておきたいワードプレスと外部サイトツールとの連携があります。
ブログとの連携必須
- グーグルアナリティクス(Google Analytics)
- サーチコンソール(Search Console)
グーグルアナリティクスは、連携したワードプレスブログに流入したユーザー数、ページビュー数、ブログ滞在時間など、「ブログ内におけるユーザーの動きを数値で可視化できるツール」です。
また、サーチコンソールは、連携したワードプレスブログの記事がグーグル検索結果に表示された回数、そのうちクリックされた回数、どんなキーワードで検索されているかなど、「ブログ外においてそのブログがユーザーにどう見られているかを数値で可視化できるツール」です。
グーグルアナリティクスの利用アカウント作成
まずは、グーグルアナリティクスの利用アカウント作成を行っていきます。
GoogleマーケティングプラットフォームのWebページを開きましょう。
参考 アナリティクスの利用登録Googleマーケティングプラットフォームページを開いたら、「無料で利用する」をクリック。
すると、Googleのアカウント選択画面に移行します。
アカウント登録済みのGmailアドレスが一覧表示されています。
上画像では、全てのアカウントがログアウト状態なので、この中からアナリティクスの設定登録をしたいアカウントを選択することになります。
一方、作業時にログインしているアカウントがあれば、この選択画面が表示されることなくログイン中のアカウントでアナリティクスの登録へ移ることになります。
アナリティクスは今後ずっと使っていくので、よく使う分かりやすいGmailアドレスアカウントを選択しておくといいですね。
今回は、「別のアカウントを使用」をクリックし、一覧に未登録のアカウントでアナリティクスの利用登録を行ってみたいと思います。
設定登録したいGメールアドレスとそのパスワードを入力し、「次へ」をクリックすれば、アナリティクス登録画面が表示されます。
「登録」ボタンをクリックし、新しいアカウントの設定登録画面に移ります。
「ウェブサイト」タブを選択し、手順に従って登録を完了させましょう。
- アカウント名
アカウントの名前は好きなように付けてOKです。
複数のブログを運営し、種別ごとにアナリティクスのアカウントを分けるときは、その種別が分かるように付けておくといいですね。
例えば、「トレンドブログ分析用」「情報発信ブログ用」などといったように。 - ウェブサイトの名前
ここは登録するブログサイトの名前をそのまま入力しましょう。
上画像では当ブログを登録しているので、『Life Buffering Media~』と入力しています。 - ウェブサイトのURL
登録するブログサイトのドメインを枠内に入力しましょう。
重要なポイントとして、ドメイン前の選択タブは「http://」ではなく「https://」を選択しましょう。
ブログの常時SSL化のため、ワードプレス上でURL表記を「https://」に変更しているはずなので、これは絶対です。
途中で「https://」に変更することはできないので、数ヶ月ブログを運用した後に誤りに気がついたら、その段階で新たに「https://」表記のウェブサイト登録をする必要が生じてしまいますのでご注意を。
- 業種
ブログの内容に合った業種を選択すればOKです。
雑記ブログの場合は、一番多く執筆するジャンルを一つ選んでおきましょう。 - レポートのタイムゾーン
ここは日本を選択しておきましょう。
残りの項目は、全てチエックボックスにチェックを入れてトラッキングIDを取得ボタンをクリック。
続いて利用規約などが表示されますので、ざっと読んだらチェックボックスにチェックマークを入れて「同意する」をクリックします。
このトラッキングIDを後述するワードプレス上で登録することにより、ワードプレスブログとグーグルアナリティクスが連携しますので、メモするなりして覚えておきましょう。
ここまでの作業で出来たこと
- グーグルアナリティクスのアカウント作成
- 上記アカウントにプロパティを1つ登録
アナリティクスのアカウント作成と同時に、1つのプロパティ(ブログサイト)の登録が完了し、これにてアナリティクスの利用準備が整いました。
既にアナリティクスアカウントを持っているならプロパティを追加
過去にブログを運用していて、既にグーグルアナリティクスアカウントを持っている人は、そのアカウントに新たに登録したいブログを追加することも可能です。
先ほどのアナリティクスアカウント作成画面で、このような表示がありましたね。
アカウント名の下のところに、「アカウントに複数のトラッキングIDを含めることができます。」と書かれています。
トラッキングIDとは、アナリティクスに登録したブログ・サイトに対応するIDのこと。
つまり、アナリティクスのアカウントを1つ持っていれば、複数のブログ・サイトをこの1つのアカウントに設定登録しちゃうことができるんですね。
やり方は非常に簡単で、アナリティクス画面を開いたら「設定」の歯車マークをクリックします。
左下の歯車マークをクリックすると、上画像のようにアカウント、プロパティ、ビューの3段階に分かれた画面が表示されますので、このうちプロパティの横にある「+プロパティを作成」ボタンをクリックします。
あとは、上述したとおりの流れで別のブログ・サイトを設定登録することが可能です。
例えば、下画像は僕Souheiのグーグルアナリティクス1アカウントに登録されたブログサイトの一覧を表しているんですが…
1アカウントのアナリティクスに3つのブログが登録されています。
つまり僕は現在3つのブログを運用している状態だということですね。
トラッキングコードでアナリティクスとワードプレスを連携する
グーグルアナリティクスのアカウント作成が完了し、このアカウントに自分のブログを登録したら、トラッキングIDが発行されます。
これについては上述したとおりですね。
そして、アナリティクスとワードプレスプログとを連携し、ユーザー数やページビュー数といった分析データを継続的に取得していくには、このトラッキングIDをワードプレスに登録する必要があります。
今回は3つのトラッキングID登録方法を紹介しますね。
どれでも自分に合った方法を選べばOKです。
All in one SEO Packプラグインでアナリティクスを連携する方法
最もベーシックな方法としては、「All in one SEO Pack」というプラグインを使ってトラッキングIDを登録する方法です。
「All in one SEO Pack」は、ワードプレスでブログを運用するほとんどの方が導入する優秀なプラグインで、これを導入することによりブログのSEO強化に繋がります。
All in one SEO Packの主な機能
- SEOメタ要素を設定できる
- Googleクローラに巡回してもらうためのXMLサイトマップを作成できる
- SNSでの拡散効果を高めるOGPを設定できる
本記事の主題とはずれてしまうのであまり詳しくは解説しませんが、SEO強化を図るために必要な各種設定を1つのプラグインで実現できるのがこの「All in one SEO Pack」であり、その機能の1つとして「アナリティクスで取得したトラッキングIDの登録」も付いているんです。
では、連携手順を最初から説明していきましょう。
まずは、ワードプレス管理画面から「プラグイン」→「新規追加」へと進み、キーワード入力欄に「All in one SEO Pack」と入力して出てきたプラグインをインストールしましょう。
インストールが完了したら、そのまま「有効化」ボタンが表示されるのでクリックします。
有効化が完了すると、管理画面のサイドバーに「All in One SEO」と表示されているので、この中の「一般設定」をクリック。
ずらっと下にスクロールしていくと、「Google設定」という項目があります。
この中にある「Google アナリティクス ID」という項目に、アナリティクスアカウント画面で登録したブログのトラッキングIDを入力しましょう。
繰り返しになりますが、トラッキングIDはアナリティクスにブログの登録が完了した際に画面表示されますので、これをコピー&ペーストすればOKです。
あとは、最下部へとスクロールして「設定を更新」ボタンをクリックすれば完了です。
これでワードプレスブログとグーグルアナリティクスとが連携し、ブログの各種分析データをアナリティクス上で見ることができるようになります。
なお、今回はアナリティクスとの連携項目のみを説明しましたが、「All in one SEO Pack」はその他にもたくさん設定項目がありますので、必要に応じて設定登録を行いましょうね。
その他のプラグインでアナリティクスを連携する方法
ワードプレスで使用するテーマテンプレートによっては、All in one SEO Packを導入しなくてもSEO最適化が図られているものもあります。
All in one SEO Packが不要な場合は、他のプラグインを使ってブログとGoogleアナリティクスを連携する方法があります。
例えば、「Google Analytics Dashboard Plugin for WordPress」というプラグインを使ってトラッキングIDを登録するやり方もありますね。
先ほどと同様、プラグインの新規追加画面にて、「Google Analytics Dashboard Plugin for WordPress」と入力して検索し、対象のプラグインをインストール&有効化します。
有効化が完了したら、自動的にMonster InsightsのWebサイトに遷移するので、「Publisher (Blog)」にチェックを入れて「Save & Continue」をクリック。
続いての画面で、Connect Google Analytics + WordPressという項目があるので、「Connect MonsterInsights」をクリック。
アナリティクスの設定登録を行ったGoogleアカウントを選択し、各種項目に同意して「許可」をクリックしましょう。
あとは、連携するブログを選択して「Complete」をクリックして連携完了です。
ワードプレスの管理画面に戻ってみると、左サイドバーに「インサイト」という項目があるので、その中の「設定」をクリックしてみましょう。
すると、設定項目の中にGoogle認証という項目があり、そこにアナリティクスで取得したトラッキングIDが表示されているはずです。
ちゃんとアナリティクスと連携が出来ていることをこの項目で確認できるわけですね。
テンプレートの追加機能でアナリティクスと連携する
上述したように、プラグインを使うことによってワードプレスブログとグーグルアナリティクスを連携することができるのですが、作業工程をみると結構面倒ですよね。
で、そんな面倒な工程を省くように、アナリティクスとの連携を簡略化できる機能を実装したテンプレートが存在します。
特に有料のテンプレートであれば、大抵の場合デザイン性のみならずカスタマイズの利便性も兼ね備えたものが多いので、アナリティクスとの連携機能が付いたものも数多く存在します。
例えばSANGOというテンプレートの場合、管理画面から「外観」→「カスタマイズ」へと進めば、アナリティクスのトラッキングID入力項目がありますので、そこにトラッキングIDをコピー&ペーストしてしまえば連携完了となりますね。
めちゃくちゃ簡単にワードプレスブログとグーグルアナリティクスの連携ができるわけですよ。
ただし、
みたいな短絡的な考えでテンプレートを選ぶのは辞めておいた方がいいですね。
テンプレート自体は、自分の好みのデザインやカスタマイズ性で選ぶべきです。
その方が圧倒的に作業効率もアップしますから。
ワードプレス初心者がテンプレートを選ぶときの3つの注意点。なので、あなたが選んだテンプレートにたまたま上記のような機能が実装されていれば、これを利用してアナリティクスとの連携を図ればいいくらいの考えを持っておくといいですね。
終わりに
以上、Googleアナリティクスとブログを連携する方法について、3つのパターンに分けて解説しました。
他にも、グローバルサイトタグをウェブページのhead内に挿入するなど、やり方は色々あります。
ただ、視覚的で簡単な操作によって連携を図ることができる便利なプラグインやテンプレートがいくつかあるわけですから、これらを利用しない手はありません。
ぜひ本記事で紹介した方法を使ってさくっとワードプレスブログとグーグルアナリティクスの連携を完了させてください。