• 新しいサーチコンソールでインデックスを要求する方法。Fetch as Googleの代わりにURL検査を。

    2019年の3月より、旧バージョンのSearch Console機能が使用できなくなり、新バージョンのSearch Consoleに全面移行するかたちとなりました。

    僕自身、旧バージョンの方が使い慣れていたこともあって、これまでずっと新バージョンのサーチコンソールを使っていなかったのですが、これを機に新バージョンでの各種機能の使い方に慣れていかないとなと思っています。

    旧バージョンと新バージョンを見比べたところ、機能自体に大きな変化はありません(少なくとも頻繁に使用する機能についてはですが)。

    なので、機能配置や使い方さえ覚えれば、旧バージョンと何ら変わりなく使うことができそうです。

    ひととおり触ってみた感じ、新バージョンのSearch Consoleを使うにあたって気になったことと言えば『Fetch as google』の機能がどこにも見当たらないという点くらいでした。

    ただ、その『Fetch as google』も新バージョンの『URL検査』という機能で代替できますので、特に問題にはならないですね。

    そこで本記事では、過去に『Fetch as google』機能を使っていた経緯を振り返りつつ、新バージョンの『URL検査』の使い方について、ざっと説明していきます。

    以前はFetch as Googleでクロールの要請をしていた

    これまでは、ブログ記事を執筆したら公開と同時にSearch Consoleの『Fetch as google』機能を使っていました。

    『Fetch as google』とは、google検索エンジンに対して自分のWebページをクロールしてもらうようにお願いする機能です。

    Google検索エンジンがやってることをざっくり言えばこんな感じ。

    • インターネット上存在する膨大な数のWebページを見回る(クロール)
    • 新しいWebページを見つけたら、そのページを自分のデータベースに加える(インデックス)
    • ユーザーが何らかのキーワードでググったら、手持ちのデータから最適なWebページを上位表示させる(SEO)

    つまり、google検索からの流入で自分のブログ記事を読んでもらうには、そのブログ記事が検索エンジンにインデックスされている必要があり、その前提として記事公開後に自分のブログをクロールしてもらう必要があると。

    クロールしてもらわないことには何も始まらないので、『Fetch as google』という機能を使って「記事更新したからうちのブログにクロールにきてねー」とGoogleさんに催促するわけですね。

    放っておいてもいつかはクロールされるんですけど、それでもせっかく記事を書いたならすぐにでも多くのユーザーに読んでもらいたいじゃないですか。

    そういったわけで、僕も含めほとんどのブログメディア運営者は、記事を公開すると同時にSearch Consoleを開いて『Fetch as google』を使用していたんですよ。

    旧バージョンのサーチコンソールで機能を使えなくなった

    そんな中、最近になって旧バージョンのSearch Consoleが終了し、一切の機能を使用できない状態となりました。

    各種のレポートを見ることもできなくなり、これに付随して『Fetch as google』も使用不可となりました。

    僕もつい最近まで従来どおり旧バージョンのSearch Consoleを開いて『Fetch as google』を使っていたんですが、このような画面が出てきて機能を使えなくなってしまったので、新バージョンのSearch Consoleを使い始めることに。

    いざ『新しいSearch Consoleへ移動』ボタンをクリックしてみると、「何で今まで新バージョンを使わなかったんだ」と思うくらいとても見やすいレポート画面が出てきました。

    で、こりゃいいなとテンションも上がりつつ、意気揚々といつものように『Fetch as google』を使おうと思ったんですが…。

    左サイドバーに『Fetch as google』や『クロール』といった項目がない!

    どうやら、新バージョンへ移行するにあたって『Fetch as google』機能はなくなってしまったようで。

    「今後は自分からGoogle検索エンジンにクロールを促すことが出来ないのか…うーん…」とモヤモヤすることになりました。

    Fetch as Googleの代わりにURL検査を行う方法

    ですが、よくよく調べてみると新バージョンのSearch Consoleには『Fetch as google』に代わる機能があることがわかりました。

    それが『URL検査』という機能ですね。

    巷では、旧バージョンの『Fetch as google』=新バージョンの『URL検査』なんて言われていますが、調べてみるとこの2つの機能の意味合いは若干違うようで。

    むしろ、『URL検査』の方がより直接的にGoogle検索エンジンに対してインデックスを促すものと言えそうです。

    それでは、実際に『URL検査』の使い方を説明していきましょう。

    URL検査窓に記事のURLを入力

    『URL検査』の機能は、新バージョンのSearch Consoleの左サイドバーに載っています。

    こちらをクリックすれば機能画面へと遷移するんですけど、そんなことしなくてもトップページの上部にURL検査用の検索窓が表示されていますので、こちらを使えばOKです。

    この検索窓に、新しく公開した記事のURLをコピー&ペーストで入力しましょう。

    今回は、前日に公開していたこちらの記事のURLを入力してみました。

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    インデックス登録をリクエスト

    すると、以下のように対象記事のインデックス状況が表示されます。

    「URLがGoogleに登録されていません」と表示されていますので、対象記事は公開から1日経っているにも関わらず未だクロールされていない、もしくはクロールされたけど何らかの理由でインデックスされていない、ということになります。

    ここまで確認したら、『インデックス登録をリクエスト』というリンクをクリックしましょう。

    対象記事のURLがインデックス登録可能かどうかテストしてくれます。

    まだクロールされていないだけで、URLは正常なものだと判断されれば、インデックス登録のリクエストを受け付けてくれます。

    これでリクエスト完了です。

    なお、このテストでインデックス登録不可能と判断された場合は、この先Google検索エンジンがクロールしたところでインデックスされることはありません。

    クロールされていないことが原因ではなく、URLそのものが原因で、インデックスされていないということですね。

    『URL検査』が『Fetch as google』と決定的に違うのは、インデックスを直接促すものであるという点だと思います。

    Fetch as googleグーグル検索エンジンにクロールを促す
    URL検査グーグル検索エンジンにインデックスを促す

    クロールを促せばインデックスに繋がるので、同じと言えば同じなんでしょうけどね。

    ただ、いくらクロールされたところでインデックスされなければ検索エンジンで表示させることもないので、直接的に“インデックスをリクエスト”と明記されている『URL検査』の方がより確実ってことかなと思う次第です。

    インデックス登録の確認

    インデックスの登録をリクエストして、しばらく経ったらもう一度URL検査をしてみましょう。

    全く同じ手順で検索窓に対象記事のURLを入力すると、

    無事にインデックス登録されたことを確認できました。

    インデックス登録されたということは、キーワードでググれば検索結果に表示されるということですね。

    ここまでやる必要ないんですけど、今回は念の為、実際にGoogle検索窓にキーワードを入力して確認してみます。

    といっても、公開したばかりの記事が狙ったキーワードで上位表示されるようなことは早々ありませんので、対象記事のタイトル全文で検索してみたいと思います。

    はい、このように対象記事が無事検索結果に表示されました。

    確かにインデックスが完了したということですね。

    終わりに

    最初は新バージョンに変えたことで『Fetch as google』機能がなくなり戸惑いましたが、この機能は『URL検査』で代用することができます。

    しかも、『Fetch as google』より視覚的かつ簡単な操作で使用することができますね。

    もともとアフィリエイトブログを運用されていた方などは、この手の仕様変更は日常茶飯事で慣れていると思うんですけど、僕のように他のネットビジネス分野からブログをはじめたり、全くの異分野でサイトを立ち上げた方からすると、小さな変更にも一々戸惑うものです。

    でも、面倒がらずに使ってみると意外と簡単だし、以前より格段に便利になっている場合が多いです。

    分からないことにも臆さずに向き合っていこうってことですね。