ワードプレス初心者で、ましてやプログラミングの知識なんて全くない人からすると、ブログのデザインをカスタマイズするにも一苦労ですよね。
そんなときは、お金を払ってでもプロに仕事を依頼するのが手っ取り早いです。
例えば僕の場合、カスタマイズに関して自力でどうにもならない事案が発生したら、ココナラというサイトでカスタマイズ依頼をします。
ココナラは、恋愛相談とか、タロット占いとか、ネットビジネスで稼ぐ方法とか、個人的には「ちょっとどうなのかなぁ…」と思う出品も多いんですけど、目に見えるスキルがそのまま出品者の評価に繋がるような『ブログカスタマイズ』『アイコンイラスト』『バナー制作』といったカテゴリーの出品は割と良質な方だと思います。
これらのカテゴリーって、
とか、
といったような、ブログを運営していく中で湧いてくる欲求と相性がとても良いです。
僕の場合、自力で学習しながらブログカスタマイズを試行することも多いし、それでもうまくいかなければサロン仲間に教えてもらいながら実践したりするので、そこで得た知識が当Life Buffering Mediaの記事になっていたりします。
そう考えてみると、人任せにすることなく自力で解決策を導き出すことも物凄く有益なんですけど、それでもどうにもならないときってあるじゃないですか。
なので、こういうふうに考えています。
ブログカスタマイズを外注する
ちょっと導入が長くなってしまいましたが、ワードプレスを使ったブログカスタマイズで手詰まりとなったときは、上述したココナラなどのクラウドソーシングサイトを使って「必要なスキルを持った見ず知らずの誰か」に依頼する機会があると思います。
この「見ず知らずの誰か」というところがポイントで、全く面識がなくネット上で素性も分からない人に仕事を依頼するってちょっと怖いじゃないですか。
ブログってネット上における自分の分身みたいなもので、そのカスタマイズ権限を全面的に預けるってことは自分の命を預けるようなものですから。
なので本記事では、クラウドソーシングサイトを使ってワードプレスのブログカスタマイズを依頼する際の5つの注意点について解説していきます。
依頼の請負人を選定するのに外せない本人確認、守秘義務、評価の確認
まずはじめに確認しておきたいことは、クラウドソーシングサイトで条件に合った仕事の出品をしている人が信頼に足るかどうかです。
ネット上で仕事の発注をする以上、顔も見えない見ず知らずの人を一方的に信頼してお願いするしかないので、「この人で大丈夫かな?」という疑念を晴らす最低限の項目は抑えておきましょう。
請負人選定の確認事項
- 本人確認提出
- 秘密保持契約
- 過去の実績評価
さきほどのココナラを例に説明していきますね。
まず、自分の依頼したい仕事内容に近い出品をしている出品者をざっと探します。
今回は、ワードプレスのブログカスタマイズを依頼したいので、その依頼にマッチしそうな仕事を出品している方をリストアップします。
カテゴリーを「WordPress制作・カスタマイズ」に絞って仕事の出品を一覧表示させたところ、たくさん出品がでてきました。
ここから依頼を請け負ってくれそうな請負人を選定していきます。
例えば、青枠線で囲んだ出品は「アフィリエイトサイトを作成します」とか「WordPressを使ったブログを作成します」というお仕事で、依頼したい仕事とは異なるので今回は除外ですね。
一方、黄枠線で囲んだ出品は「WordPressのプロがどんな質問にも答えます」とか「WordPressをサクッとカスタマイズします」というお仕事なので、今回の依頼に合致しそうです(質問に答えるという出品の方はカスタマイズ自体は自分でやる必要がありそうだけど)。
こうしていくつかの出品をピックアップしたら、出品者ページを開いてみましょう。
大抵のクラウドソーシングサイトでは、「出品者評価制度」を導入しているとともに、依頼主が安心して仕事を依頼できるように「本人確認書類」の提出と「機密保持契約(NDA)」の締結ができるようになっています。
この3つの情報に基づいて、依頼しても問題ない出品者か否かを推定するわけですね。
3つのポイント
- 出品者評価
当然ながら、高ければ高いほど信頼に値する。
ただし、販売実績数が少なすぎると評価は当てにならないため、ある程度販売実績を積んだ人気出品者であることを確認すべき。 - 本人確認
本人確認書類未提出の出品者には依頼しない。
何らかのトラブルが発生したときに確実に連絡がとれる状態である必要がある。 - 機密保持契約
機密保持契約を締結していない出品者には依頼しない。
ワードプレスの管理権限など重要な情報を預ける必要がある以上、機密保持はマスト。
上記の出品者の場合、本人確認も機密保持契約も済んでいて、過去77人もの依頼者が満点の評価5.0を付けているので、この人なら大丈夫そうだなと判断できます。
このように、僕はクラウドソーシングサイトで仕事の依頼をする際に必ずこの3点はチェックします。
逆に言えば、この3点が及第点に達していなければ依頼しないし、そもそもこの3点を確認することができないようなクラウドソーシングサイトは利用しないようにしています。
ワードプレスの権限は新規ユーザーアカウントを作って渡す
ワードプレスでブログカスタマイズをしてもらうわけですから、自分のワードプレスアカウント権限を請負人に渡す必要があります。
これは僕の過去の依頼やり取りの一部ですが、請負人からワードプレスの「ログインURL」「ログインID」「パスワード」の3つの情報提供を求められていますね。
いくら機密保持契約を締結している出品者だといっても、ワードプレスのアカウント権限は外部には絶対に漏らしたくない機密性の非常に高い情報ですから、自分の持ってるアカウントを「はいどうぞ!」と軽々しく渡すのはよくありません。
そこで、自分自身がワードプレスのログインに使用しているアカウント(ユーザー名、パスワード)とは別に、新規アカウントを作ってこれを提供するようにしましょう。
ログインIDもパスワードも自分の管理アカウントのものとは異なる新たなユーザーアカウントです。
作り方はこちらの記事で解説しているので、ご一読くださいね。
ワードプレスのアカウント権限を外部の人に与える方法セキュリティ面に関しては、念には念を入れておくべきですので、必ず新規ユーザーアカウントを作って渡すようにしましょう。
また、依頼したカスタマイズが完了し、請負人との間での契約が終了した暁には、提供していたアカウントを削除するのもお忘れなく。
そのまま放置していると、いつまでも請負人があなたのワードプレスにログインできる状態になってしまいますからね。
ワードプレス管理画面から「ユーザー」→「ユーザー一覧」と進み、依頼用に作成していたユーザー名にカーソルをあわせて「削除」をクリックします。
あとは、「すべてのコンテンツを以下のユーザーのものにする」の項目で自分のアカウントを選択してチェックを入れ、削除を実行。
これでもう請負人すらあなたのワードプレスにログイン出来なくなり、機密情報が外部に漏れる心配がなくなりました。
FTPの編集権限も新規ユーザーアカウントを作って渡す
ワードプレスのブログカスタマイズを依頼すると、ワードプレスのログイン情報とともに、FTPのアカウント情報も提供するように要求される場合があります。
これも僕の過去の依頼やり取りの一部ですが、ワードプレスログイン情報の他に、サーバーFTPアクセス情報として、「FTPホスト」「FTPユーザー」「FTPパスワード」の4つの情報を提供するように求められていますね。
そんな疑念を抱く人もいるかもしれないですけど、これは割と普通のことで、僕自身も過去にワードプレスのカスタマイズを依頼した案件のうち7割くらいはFTPアカウントの提供も求められています。
例えば、ワードプレスの管理画面から『function.php』などのファイルを編集したときに何かしらのミスがあった場合、ワードプレス自体にログイン出来なくなるリスクがあるんですよ。
そういった場合、FTPで直接サーバーに保管されたファイルを編集し直さないといけないので、FTPアカウント情報が必要になります。
それだったら、最初からFTPアカウント情報を提供してもらって、サーバーに保管されたファイルを直接編集する方が手っ取り早いんです。
まあ、そこまで詳しいことを理解する必要はありませんので、「ワードプレスのログイン情報と合わせて、FTPアカウント情報の提供が必要なんだな」と覚えておいてください。
そして、このFTPアカウント情報も、ワードプレスログイン情報と同様に非常に機密性が高く外部に漏らしたくない情報です。
なので、これも新規アカウントを作成して請負人に提供すべきですね。
具体的なやり方はこちらの記事を参考にしてください。
エックスサーバーで外部の人にFTPのファイル転送権限を与える方法ちなみにこのFTPアカウントも、セキュリティ面を考慮して依頼が終了したらただちに削除してしまいましょう。
エックスサーバーであれば、サーバーパネルにログインして「FTPアカウント設定」をクリックします。
あとは対象のドメインを選択し、「FTPアカウント一覧」タブの中から請負人に提供していたユーザーIDのFTPアカウントを削除。
忘れずにFTPアカウントを削除して、この情報が外部に漏れてもログインできないようにしておきましょう。
カスタマイズで編集したコードや挿入したコードの位置を教えてもらう
個人的にすごく大事だなと思うのが、依頼の終了前に「今回のカスタマイズでは、どの箇所にどんなコードを書き加えたのか、念の為教えて頂けますか?」と請負人に聞いておくことです。
これもココナラでの僕と請負人とのやりとりの一部ですが、カスタマイズによって「どこに」「何のコードを」追記したのか教えてもらっていますね。
なぜこんなことをするかと言えば、理由は3つあります。
カスタマイズの詳細を聞くべき理由
- すぐに元の状態に戻せるようにしておきたいから
- プログラミング言語の勉強になるから
- ブログなどで有益な情報を発信するのに役立つから
カスタマイズあるあるなんですけど、「こういうブログデザインにしたい!」と思い立ってカスタマイズを外注依頼したら、「あれ?何かイメージと違うな…」ということがよくあります。
一応、依頼前にバックアップはとっているんですけど、元に戻すためにバックアップデータを復元するのも手間ですし、もしかしたら「やっぱりカスタマイズ後の方がいいかな」と思い直すかもしれないので、どこに何のコードを挿入したか教えてもらっておいた方がすぐに元の状態にもカスタマイズ後の状態にも戻せるんですよ。
別のブログを立ち上げて「これと同じカスタマイズをしたい」と思ったときにもすぐコピー&ペーストできますしね。
それに、カスタマイズのためにどんなコードを記述したのかを教えてもらえば、プログラミング言語の勉強にもなるし、自分自身の知識として蓄積されていきます。
問題集を解きっぱなしで放置するより、解いた問題の解説を読みながら見直しをした方が圧倒的に学力は向上するわけで、これと一緒ですね。
さらに言うと、ここで得たカスタマイズの知識は、ブログやSNSをとおした今後の発信にも大いに役立ちます。
自分が躓いて外注依頼したってことは、他にも同じところで躓いている人がいるかもしれないわけで、そういった方に向けて有益な情報を提供できる「情報発信のタネ」になるわけですね。
カスタマイズの外注依頼は最初から最後まで丁寧に
言うまでもないことかもしれませんが、クラウドソーシングサイトで外注依頼を行ったらオープンからクローズまで丁寧かつ迅速に対応するよう心がけましょう。
こちらが仕事を依頼する側だからといって、礼節を欠くようなテキトーな文章で依頼内容を伝えたり、質問に対する回答が遅くなったりすると、請負人からすれば印象も悪いでしょう。
ワードプレスのカスタマイズなんて、ブログの運営を続けていれば度々壁にぶち当たりますし、カスタマイズの外注依頼をする機会は何度もあります。
そんなとき、過去に外注依頼をした請負人の方と良好な関係性を築けていれば、続けざまに快く依頼を受けてくれるでしょうし、過去にやり取りを行ったことがある分スムーズに仕事が進みます。
そうこうしてお互い信頼関係を築いていけば、安心して仕事を任せることができるし、納期スピードも上がっていくので、顔も見えないネット上の関係とはいえ人との縁は大切にしましょう。
終わりに
以上、ワードプレスのカスタマイズを外注依頼するときに気をつけるべき5つの注意点について解説しました。
ブログ初心者のうちは、外注ってハードルが高いように感じるんですけど、やってみると意外とすんなり事が運ぶし、なにより無駄に悩むだけの時間がなくなるので作業効率が大幅にアップします。
今回は僕がよく使っているココナラを例に説明しましたが、他のクラウドソーシングサイトでも注意すべき点は特に変わりありませんので、ぜひ参考にしてみてくださいね。