• 副業せどりの確定申告を税理士に依頼する前に考えるべきこと

    確定申告の季節がやってきましたね。

    税理士費用が勿体ないという理由もあり、自分で確定申告を行う人も多いですが、僕は税理士に全てをお任せしています。

    なので、確定申告の時期だからといって忙しくなるということはなく、この時期でも腰を据えてせどりや『Life Buffering Media』運営に力を注いでいます。

    会社に勤めながらネットビジネスに取り組んでいる方にとっては、本業の確定申告は会社がやってくれるわけですから、確定申告自体にあまりなじみがないのではないかと思います。

    そのため、何か副業でも始めてみようかという軽い気持ちでせどりに取り組みはじめると、確定申告について何も考えることなく日々作業に没頭することになります。

    その結果、年始になって確定申告の存在に焦りはじめ、税理士に頼むべきか自分でやるべきか迷い出すんですよね。

    まさに昨年の僕自身のことです。

    そこで本記事では、副業でせどりを始めた人が確定申告直前になって焦らなくて済むように、事前に考えるべきことをまとめてみたいと思います。

    副業せどりで収入を最大化したければ確定申告は税理士に任せるべき

    確定申告に関する基本的な知識は、書籍でも十分学ぶことができます。

    例えば僕の場合、副業をはじめた初年度に「そろそろ確定申告の時期だな…」と意識しはじめ、この本を読みました。

    頻繁に改訂が行われているので、最新の制度変更に合わせて税務について学ぶことができ、右も左もわからない初心者の自分にでも一通りの理解は得られたので、まずはこういった書籍で全体像を掴むのがいいかなと。

    ただし大前提として、副業でネットビジネスに取り組む以上、確定申告は税理士に任せるのが適切だと思います。

    そもそも、お金は無限に生み出すことができても時間は有限で増やすことができないわけで、ただでさえ本業に多大な時間を費やすことになる会社員にとっては、副業に割ける時間ってかなり貴重なんですよ。

    だからこそ、税理士費用を支払ってでも確定申告は税理士に任せ、それにより確保した時間を使って副業に勤しんだ方が圧倒的に効率よく結果を出すことができます。

    世の中には億単位の年収を得ている人だって何人もいることを考えると、お金はやり方次第でいくらでも増やせるわけでして、そう考えれば税理士費用なんていうチマチマした経費をケチるよりも最大限時間を活用して税理士費用以上の価値を生み出すことに力を注ぐべきだということですね。

    税理士に任せるか否かの判断

    そうは言ってもまだせどりをはじめて間もない人は、税理士費用を払えるほどの利益を出せていない場合もありますので、全ての人が税理士に任せるべきというわけでもありません。

    重要なのは、どれくらい利益が出た時点で税理士に任せるべきかというタイミングです。

    税理士費用を払えば赤字になるような状態で確定申告を税理士に任せるのは論外ですが、かと言って結構な収入を得ているのに自分で確定申告をして時間を無駄にするのも勿体ないので、ちょうどよいタイミングで税理士に任せる判断をすべきだということです。

    そんなちょうどよいタイミングを図るためには、せどりの収入と税理士費用を比較検討することが重要ですね。

    せどりの収入を推算

    まずは、副業による年収をざっとでいいので推算しておきます。

    例えば現在の月間の粗利が20万円なのであれば、12/31までこの粗利を維持した場合の年収を推算します。

    粗利は一般的に、原価と手数料のみを加味した上での利益額を指すので、粗利そのものが本当の利益というわけではないのですが、あまり細かく考えても仕方がないので粗利のみに基づいてざっと副業年収を推算しましょう。

    実際には、備品購入や交通費などの諸々の経費や、次年度持ち越しの在庫分の購入代金といったものを差し引かなければ、所得金額を正しく計算は出来ないわけですが、税理士に任せるかどうかの判断をしているこのタイミングで所得金額の計算を自力でやるのは時間がもったいないです。

    なお、せどりをはじめたばかりでまだいくら利益を出せるかも不透明な場合は、ある程度予測に基づいて副業の年収を推算すればいいですね。

    ただし、極力強気の年収予測を立てて、これを絶対目標に掲げてせどりに取り組みましょう。

    例えば、『12月までに月商100万円を達成する』という目標を6月に立ててせどりを始めるなら、「半年で月商100万円なんて本当に達成できるかわからない」という弱気な考えは捨てて、どんな手段を講じても絶対に12月までに達成すると決めて行動すべきです。

    絶対に12月までに目標金額を達成すると決めたなら、副業の年収予測もこれに合わせて推算すればいいだけですね。

    稼げるかどうかなんてやってみないとわからないじゃないか…

    そんな風に思っているうちは副業で自己実現を果たすなんて到底不可能だと思って下さい。

    僕自身、情報発信をとおしてコンサルティングやビジネスアドバイスを提供することにより、副業を実践する多くの人と出会ってきましたが、その中で着々と自己実現を成し遂げているのは、皆共通して結果に向けて行動する意識の強い人です。

    逆に、行動に結果が付いてくるかもしれないという考えで取り組んでいる人は、自己実現を果たす前に消えていくことが本当に多いです。

    何となくでもいいので目標を設定したら、その目標を達成するために逆算して行動量を決めるべきだし、目標達成までのビジョンが見えないなら自己投資にお金を費やしてでも正しい方法を学んで、期限までに間に合わせるよう行動すべきです。

    「半年で月収2000万円!」なんてあまりにも現実味のない目標を設定するとどうしたって達成出来ませんが、自己投資して先人から学ぶだけでも自分の設定した目標が達成可能か否かがわかるようになるので、そのときは下方修正してそれを必達目標にすればいいんです。

    副業は他者によって設定されたデッドラインが存在しないので、危機感を持って行動出来ず、大して難しいことではないのに結果を出せない人が多いんですよ。

    だからこそ、目標を掲げたなら自分で設定したデッドラインは絶対だという強い意思を持って取り組む必要があります。

    ちょっと話が脱線してしまいましたが、設定目標を達成するために行動を惜しまず、目標を達成することを前提として副業の年収をざっと推算しておきましょう。

    税理士への依頼に要する費用を推算

    次に、税理士へ各種の税務を任せるにあたって、年間でどれくらいの費用がかかるのかを考えておきましょう。

    おおまかな基準だけ頭にいれておけばいいですね。

    一般的な税理士費用
    毎月の記帳に2~3万円/月

    確定申告手続きに10~20万円/年

    トータルで35~55万円ほどかかる計算になります。

    もちろん、事業規模や任せる業務の範囲によって価格設定は大きく変動するので、この基準が一概に正しいと言うわけではありません。

    まぁ、副業レベルで個人でせどりに取り組む人が毎月の記帳も含めて税理士に税務を任せるのであれば、だいたいこれくらいの価格が妥当だろうと思っておき、より詳しい金額はお近くの税理士事務所や税理士法人に問い合わせて確認しましょう。

    後ほど詳しく説明しますが、対面での無料相談くらいはどの事務所でも受付けているはずなので、これを活用して必要な年間費用とどこまでの作業を請け負ってくれるかを確認しておくといいです。

    推算した副業の年収と税理士費用を比較検討

    副業の年収と年間の税理士費用をざった推算したら、これを比較検討して税理士に依頼すべきか否かを見極めましょう。

    僕自身の考えでは、税理士費用を支払うことで赤字にならないのであれば税理士に任せてしまってもよいと思います。

    大して稼げていないのに税理士に任せちゃったらほとんど手元にお金が残らないんじゃないか?

    そう思う人もいるかもしれません。

    特に副業初年度は、中途半端に6月や8月からせどりをはじめたばっかりに12月までの所得金額が数十万円しかなく、税理士に依頼すると手元に利益はほぼ残らないなんてことも当然のように起こりえます。

    ただ大前提として、自分でやらなくてもよい作業はお金を払ってでも他人やツールに任せるという考え方は、今後ネットビジネスで大きな収入を得るため、あるいはただの労働者に収まらず自分だけの働き方を創造していくために、絶対に必要なんですよ。

    少なくとも、副業によって自力で収入を生み出しているのは、本業の会社における労働者としての働き方に疑問を持っているからだと思うんです。

    ただ単に収入を増やしたいというだけなら、働いた時間だけ確実に時給が発生するアルバイトでも掛け持ちすればいいわけですから。

    副業に取り組んでいる人は、労働者としての働き方から抜け出してビジネスオーナーとして収入を生んでみたいと潜在的に思っているわけで、他人に任せられるような作業を自らこなし続けるビジネスオーナーなんて世の中にいませんから、普通に考えて税務は専門家にまかせるべきなんですよ。

    どんなビジネスであれ自分以外の人やモノに作業を任せるというステップを経て大きく飛躍していくことになりますから。

    ネットビジネスで稼ぐために労働者からビジネスオーナーへマインドを変えよう! 副業サラリーマンが月収100万円を達成する黄金パターンとは?

    実際にやってみるとよくわかるんですが、時間に余裕が生まれれば収入は急速に伸びていきますので、あまり難しいことを考えずに将来に向けての自己投資だと思って税理士を活用し、自分のビジネスを伸ばすことへ全ての力を注ぎましょう。

    MEMO
    税理士に任せることで短期的にはお金が減っても、空いた時間を自己実現のために使うことで次年度以降大きく収入を伸ばすことができ、長期的な目線ではメリットしかない!

    自分で確定申告するなら少なくとも会計ソフトを使う

    検討した結果、今年度は税理士に任せず自分で確定申告を行おうと決めたなら、少なくとも会計ソフトは必ず使いましょう。

    会計ソフトとは、仕入れ値などを入力することで自動的に書類を作成してくれるものです。

    前述したように、副業で収入を伸ばしていくには自分で取り組む必要のない作業を他人やツールに任せることが重要なのですが、もしも金銭的な事情で税理士に任せることが出来ないのであれば、会計ソフトを購入して少なくとも書類作成くらいはツールに任せましょう。

    無料頒布されている会計ソフトは機能面に乏しく痒いところに手が届かないような仕様である場合が多いので、安価でありながら機能が充実しているような有料の会計ソフトを使う方がいいです。

    最もよく使われているのは、やよいのクラウド会計ソフトですね。

    確定申告の概要や入力方法について懇切丁寧に解説してくれるので初心者でも取り扱いやすい上、クラウドソフトなのでインストール型ソフトのようにPCに余計な負荷をかけることもないため、オススメします。

    青色申告を行う場合は「やよいの青色申告」、白色申告を行う場合は「やよいの白色申告」を導入して使いましょう。

    65万円以上の収益があるなら青色申告がお得

    65万円未満であれば白色申告でもよし

     

    青色申告と白色申告の違いについてはここでは詳しく説明しませんが、青色申告は事前に申請するだけで65万円の特別控除を受けることができると覚えておきましょう。

    基本的には白色申告のメリットは全くないので、普通は事前に申請して青色申告を行うものだと思って下さい。

    青色申告申請のタイミング
    新規開業をした場合は開業届け提出から2ヶ月以内

    開業から2ヶ月超過している場合は事業年度の3月15日

    ※確定申告は次年度の2月16日~3月15日に行う

    上記の期間に青色申告承認の申請を行うことができるなら、必ず申請を行った上で「やよいの青色申告」を使って確定申告の準備をしましょう。

    申請期間を超過していた場合は、仕方がないのでその年は白色申告で確定申告を行いましょう。

    税理士に任せるなら事務所を選定する

    一方、税理士に任せると決めたら、依頼する税理士事務所や税理士法人を選定する必要があります。

    そもそも、確定申告の1ヶ月前に急に事務所を訪れても、期限までに間に合わせる形で確定申告を引き受けてくれるかどうかわかりません。

    過去の入出金をしっかりと記帳しており、これを持参して行くのならまだしも、何の記帳もなく確定申告直前になって「お願いします」と丸投げするのであれば、当然期日までに間に合わないという事態も起こりえます。

    期日を超過して確定申告を行う場合は追加で税金が発生してしまうので、直前になってあたふたしないように事務所選定は早めに行うようにしましょう。

    事務所の選定にあたって最も重要なことは、ネットビジネスに対して理解があるかどうかです。

    例えば、土着型の個人経営の税理士事務所では、ネットビジネスについて理解に乏しい老齢の税理士が担当に付く可能性もあります。

    そのような場合、入出金の詳細を説明するだけでも手間がかかるし、何より税金対策に関わる有用なアドバイスをあまり受けることが出来ません。

    僕自身も何件かの事務所へ相談に伺った中で、「この税理士にはネットビジネスの専門用語を説明するだけでも時間がかかるな」と感じ、依頼を見送った経験があります。

    時間を削減するために税理士に確定申告を任せるのに、税理士への説明に時間をとられては本末転倒です。

    そのため、ネットビジネスの税務に関する実績のある税理士法人等を選び、一度相談に行ってみましょう。

    あとは料金体系や税理士の人柄で決定すればいいと思いますね。

    もし、相談に伺った際に対面した税理士が自分の担当になった場合、今後長い付き合いになる可能性もありますから、自分に合う人柄の税理士や雰囲気の良い事務所を選ぶのも大切じゃないかなと考えます。

    以上のような観点で税理士事務所を選定したら、確定申告は税理士に任せて副業の実績を一気に伸ばしていき、大きな収入を得たり独立起業したりという形で自己実現を果たしていきましょう。

    なお、税理士事務所や税理士法人選びに関して、相談したいことがある場合メールかLINE@で連絡いただければお答えできる範囲で対応させてもらいます。

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    お気軽に絡んできて頂いて結構ですので、必要でしたら是非。