良質なマーケティングには、自分のブログを細かく分析し今後の運営方針や投稿記事の種別を選定することが必要不可欠です。
そして、そんなブログ分析を行う上で必ず必要となるのが以下の2つのWebツール。
ブログ分析の必須のツール
- グーグルアナリティクス
ブログに訪れた後のユーザーが、そのブログ内でどのような動きをしているかをあらゆる数値で可視化できるツール。
ブログを訪れたユーザー数、実際に見られた記事ページ数、ブログ滞在時間、あるいは直帰率などのデータを見ることができる。 - サーチコンソール
ブログに訪れる前のユーザーが、何らかのキーワードでGoogle検索を行った際に、自ブログの記事がどの程度見られているのかを可視化できるツール。
検索結果に表示された回数、そのうちクリックされた回数、どんなキーワードで上位表示されているかなどのデータを見ることができる。
グーグルアナリティクスは、以前に設定登録方法を解説した記事を執筆していますので、そちらを参考にブログとの連携を図ってみてください。
Googleアナリティクスとブログを連携する3つの方法|設定登録順に解説今回は、サーチコンソールの設定登録方法について説明していきますね。
上述したとおり、サーチコンソールはブログに訪れる前のユーザーの動きを分析する上で欠かせないWebツールなんですが、それと同時にGoogleに自ブログの存在を通知する超重要な役割を担います。
どれだけ良質な記事を書いてブログを更新し続けたところで、そのブログの存在にGoogleが気づかなければGoogle検索流入はゼロなので、自ブログの存在をGoogleに通知する機能を有するサーチコンソールは、まさに必須中の必須ツールなわけです。
ということで本記事では、余計なことを考えずサクッとサーチコンソールの登録を行い、実際に使用できる状態まで設定を完了させる最も簡単な方法を解説していきます。
特に2019年3月からは、サーチコンソールの旧バージョンが使用できなくなり、新バージョンのサーチコンソールを使って設定登録を行う必要がありますので、当記事を参考にして頂けると分かりやすいと思います。
グーグルサーチコンソールのアカウントを作成する
まずは、サーチコンソールのアカウントを作成しましょう。
といっても、Gメールアドレスを持っている方、つまりGoogleアカウントを持っている方は、そのアカウントでサーチコンソールを使用することができますので、最初からアカウントを持っているようなものです。
サーチコンソールのサイトページを開き、「今すぐ開始」をクリックします。
参考 Google Search Consolesearch.google.com/search-console/すると、Googleアカウントへのログイン画面が表示されますので、今後Search Consoleを使っていきたいアカウントを選択してログインを行いましょう。
僕の場合は、せどり物販や輸入、コンサルティングといったブログ以外のビジネスにも取り組んでいるため、これらのビジネスと混合しないように「ブログ分析用のGoogleアカウント」を用意しました。
そのため、上画像では「別のアカウントを使用」をクリックして、ブログ分析用に用意したGoogleアカウントを入力します。
が、基本的にはSearch Consoleを使うGoogleアカウントは何でもOKです。
これにて、Googleアカウントにログインが完了したら、Search Consoleの設定画面が表示されますので次のステップへ移りましょう。
なお、既にGoogleアカウントにログイン済みの場合は、「今すぐ開始」ボタンをクリックしただけですぐにSearch Consoleの設定画面が表示されます。
Search Consoleにドメインを登録する
GoogleアカウントにログインしてSearch Consoleの設定画面を表示したら、Search Consoleにドメインを登録していきます。
要するに、Search Consoleと自分のブログ・サイトを紐付ける作業ですね。
この作業は3つの工程に別れますので、順を追って説明していきましょう。
サーチコンソールに登録したいブログのドメインを入力する
新規にサーチコンソールを立ち上げたら、まだサーチコンソールにブログが1つも登録されていない状態ですので、以下のようなドメイン登録画面が自動的に表示されます。
左側の「ドメイン」の黄色マーカーで示した欄にサーチコンソールに登録したいブログのドメイン名を入力しましょう。
例えば、当ブログのURLは「https://sou-hei.com」であり、「sou-hei.com」の部分がドメイン名になりますのでこれを入力します。
入力が完了したら「続行」をクリックしましょう。
ちなみに、すでにサーチコンソールに1つ以上のドメインを登録済みで、新たに別のドメインを登録したい場合は、サーチコンソールのトップページ左上のドメインタブをクリックしましょう。
上画像の黄色マーカーで示す部分をクリックです。
すると、登録済みのドメイン名一覧が表示されますので、その一番下の「+プロパティを追加」をクリック。
あとは上述したとおりに、登録したいブログのドメイン名を入力すればOKです。
DNS設定にTXTレコードを登録する
登録したいブログのドメイン名を入力し、「続行」をクリックすると、以下の画面が表示されます。
TXTレコードやらDNS設定やら、ブログ初心者には何のことやら分からないと思いますが、とりあえず深いことは考えなくていいです。
「コピー」ボタンを押してTXTレコードをコピーしたら、一旦サーチコンソールはこのまま保留で、レンタルサーバー側でのDNS設定に移りましょう。
僕の場合はエックスサーバーを使っているので、以下ではエックスサーバーでのDNS設定の方法を説明しますね。
まず、エックスサーバーのサーバーパーネルにログインし、「DNSレコード設定」をクリックします。
参考 サーバーパネルエックスレンタルサーバーすると、サーバーに設定登録しているドメイン一覧が表示されますので、今回サーチコンソールに登録したいドメイン名の「選択する」をクリックします。
次に、DNSレコード設定画面に移りますので、「DNSレコード追加」タブをクリックして各種項目の入力を行いましょう。
入力項目
- ホスト名
入力は不要です。 - 種別
「TXT」を選択します。 - 内容
サーチコンソールの画面でコピーしたTXTレコードを貼り付けます。 - 優先度
デフォルトの0のままでOKです。
入力完了しましたら、「確認画面へ進む」をクリック。
確認画面にて追加を完了すれば、以下のようなDNSレコードの追加完了画面が表示されます。
サーチコンソールに戻って所有権の確認
サーバー側でDNSレコードの追加が完了したら、サーチコンソールの画面に戻り、「確認」ボタンをクリックします。
サーバー側で正常にDNS設定の追加が完了していれば、以下のように「所有権を自動確認しました」と表示されます。
この画面が表示された場合、しばらく時間を置いてからもう一度所有権の確認を行ってみてください。
少し時間を空けたら、サーチコンソールのトップページ左上のドメインタブをクリックします。
すると、ドメイン一覧の「未確認」と表示された欄に所有権の確認ができなかったドメインが表示されていますので、これをクリック。
あとは同様の手順でもう一度所有権の確認をしてみてください。
どの程度の時間を空ければいいかはサーバーの状況によって変わるので何とも言えませんが、僕の経験上、大抵の場合は1~2時間も空ければ問題なく所有権の確認が完了します。
サーチコンソールを使ってブログのサイトマップを送信する
ここまでの作業で、サーチコンソールに自分のブログを登録することができました。
登録した直後のサーチコンソールの表示はこのようになります。
当然ながら、登録直後は一切データを取得していない状態ですので何も表示されないと。
で、ここで1つ重要な注意点があります。
なぜなら、「Googleがあなたのブログの存在を知らないから」
上述したとおり、いくらブログを更新したところで、Googleがその存在を認知していなければGoogle検索に引っかかることはないので、検索流入は一生ゼロのままです。
このような事態を避けるためにも、
ここに僕のブログありますよー!
新しくこんな記事を書きましたよー!
そして、その方法がこちら。
プラグインでXMLサイトマップを作り、そのXMLサイトマップをサーチコンソールに登録して、ブログ内の記事をGoogleクローラにインデックスさせる。
XMLサイトマップやらクローラやらインデックスやら、聴き馴染みのない単語が並んでいるので難しく感じるかもしれませんね。
まぁ、ここも小難しいことは考える必要はないです。
Google XML Sitemapsプラグインでサイトマップを作成
まずはプラグインを利用してXMLサイトマップを作成します。
XMLサイトマップを作成できるプラグインは色々ありますが、一番簡単なのは「Google XML Sitemaps」でしょう。
ということで、ワードプレスの管理画面から「プラグイン」→「新規追加」へと進み、検索窓に「Google XML Sitemaps」と入力して対象のプラグインをインストールしましょう。
インストールが完了したら「有効化」ボタンをクリック。
すると、「設定」の中に「XML-Sitemap」という項目があるので、こちらをクリックしてください。
クリックした先の画面では、下画像の黄色マーカーで示す部分にXMLサイトマップのURLが記載されています。
このURLがサーチコンソールに登録するURLになりますので、コピーするなりメモするなりしておきましょう。
サーチコンソールにXMLサイトマップURLを登録
次に、サーチコンソールのトップページを開き、左サイドバーに表示された「サイトマップ」をクリックします。
すると、「新しいサイトマップの追加」という項目がありますので、そこに先ほどプラグインで作成したXMLサイトマップのURLを入力して「送信」ボタンをクリックしましょう。
これでサーチコンソールへのXMLサイトマップの登録が完了しました。
登録したサイトマップは、インターネット上のWebページを周遊するGoogleクローラへ送信され、これにてあなたのブログサイトの存在がGoogleに登録(インデックス)されます。
サーチコンソールでは、XMLサイトマップを一度送信すれば、その後も継続的にXMLサイトマップを送り続けてくれるんです。
これによりあなたのブログは最新の状態でGoogleに登録され、登録されたブログページの全てがGoogle検索結果に表示される対象となります。
上画像ではサイトマップの送信により97のブログページが検出されており、これらがGoogle検索の表示対象になるってことですね。
グーグルアナリティクスとサーチコンソールを連携する
ブログの運営に必須の2大分析ツールである「グーグルアナリティクス」と「サーチコンソール」ですが、互いを連携する設定を行うことが可能です。
まぁ連携といっても、グーグルアナリティクスにサーチコンソールの一部のデータを表示させることができるってだけ。
グーグルアナリティクスとサーチコンソールを行ったり来たりしながらブログの分析を行うよりも、グーグルアナリティクスの画面だけで分析できたほうが効率は良いので、「一応連携させておこう」という程度の認識でOKです。
やり方はとても簡単。
アナリティクスを開いたら、左サイドバーから「集客」→「Search Console」→「検索クエリ」とすすみます。
参考 グーグルアナリティクスanalytics.google.com/すると、以下のようが画面が表示されますので「Search Consoleのデータ共有を設定」ボタンをクリックします。
次に、「Search Consoleを調整」ボタンをクリック。
Search Consoleの設定画面が現れ、そこに小さく「追加」というリンクが表示されていますので、これをクリックします。
あとは、連携させたいドメイン名を選択し、「保存」ボタンをクリックしたら、「関連付けの追加」というポップアップ表示があらわれますのでOKをクリック。
これで連携作業は完了です。
もう一度グーグルアナリティクスの左サイドバーから、「集客」→「Search Console」→「検索クエリ」とすすんでみると、本来Search Consoleで見るべき『Google検索結果の表示回数』や『Google検索結果からのクリック数』などのデータが表示されています。
これを活用すれば、グーグルアナリティクスのみでブログ内のユーザーの動きもブログ外のユーザーの動きも一通り確認することができるので、スムーズに分析を行うことができますね。
絶対に必要というほどの機能ではありませんが、連携自体はとても簡単なので、Search Console設定登録の一連の流れでGoogle Analyticsとの連携も済ませてしまうといいですよ。
終わりに
以上、サーチコンソールの設定方法について、アカウント登録からサイトマップ登録に至るまで一連の流れを説明しました。
サーチコンソールの設定登録はブログ運営に必須ですが、その設定方法が非常に煩雑でブログ初心者は苦労するところじゃないでしょうか。
特に2019年3月以降は新バージョンのサーチコンソールしか使えなくなったので、ネット上で「サーチコンソールの設定登録方法」なんて記事を見かけてもほとんどが旧バージョンのサーチコンソールで説明されていてよく分からないって人も多いと思います。
本記事では、新バージョンのサーチコンソールに対応したサーチコンソールの設定登録方法を一連の流れで説明していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。