社会人になって数年、会社での仕事には慣れてきた反面、日々の暮らしに充足感が得られずに「毎日仕事でしんどいなぁ」と思うことは誰しもあるかと思います。
特に30歳にもなれば、「この先ずっとこんな人生が続くのか」と絶望しながらも、今さら働き方を変える訳にもいかないとモヤモヤした気持ちを抱えたまま毎朝満員電車に揺られて職場に向かう人も多いんじゃないかと。
僕自身はといえば、ノマド的な暮らしをしているのでもはや満員電車に揺られることも上司から仕事の指示をされることもありませんが、30歳までは一般的な会社員として普通に働いており、30歳を迎えて個人起業した口です。
- 世間的に見れば後戻りは出来ない30歳という大台に突入
- しかも会社員時代の仕事とは全く異なるネットビジネスでの起業
会社員時代は特許関係のお仕事をしていましたが、今はネット物販/Webマーケティング/コンサルティング/メディア運営などのお仕事をしていますね。
周りの友人や上司からは心配されたし自分自身も多少の不安はありましたけど、案外なんとでもなるもので。
今にして思えば、年齢なんて関係なく働き方は自分の手で簡単につくれるものだとわかったし、会社のつらい仕事や人間関係に耐え続けて一生終えていくことの方がよっぽど恐怖なんですけどね。
そうは言っても、自分でビジネスに取り組んでいないうちにこれを理解するのって難しいし、30歳にもなればなかなか踏ん切りも付かないじゃないですか。
そこで今回は、30代を迎えて、あるいは30歳を目前にして、「仕事がしんどいよー」とか「俺の人生ってここがゴールなの?」とか考えつつモヤっとした時間を過ごしている人へ向けて、その霧を晴らす『個人の働き方づくり』についてお話していきます。
30歳を迎えるまで我慢し続けた人へ
多くの人は20歳前半で会社に就職します。
僕は大学院卒業と同時にメーカーへ就職したので、社会人1年目は23歳だったと思います。
つまり、どんなに遅くても30歳を迎えるまでには5年以上会社に勤務することになるわけで、スポンジのように何でも吸収できる最強の脳みそを持った20代の大半を会社での仕事に費やすんですよ。
そんな20代という最高の期間を「生活するお金を稼ぐための仕事」をする時間として、ただただ我慢して生きている人がめちゃくちゃ多い。
新卒1~2年目ならわかるんですよ。
まだ会社の内情もよく分かってないし、この先どんな仕事が待っているのかも分からない。
毎日決まった時間に会社へ行くことも日々の業務も「しんどいなー」とは思うけれど、この期間にスキルアップしていけばいつか充実感のある働き方や満足のいく年収へレベルアップするんじゃないか。
そんな想いで漠然と頑張るものだし、僕自身もメーカー時代は「とにかく頑張ってるアピールして出世コースに乗ろう」みたいなやらしい考えのもと日々仕事に明け暮れていました。
だけど、会社の内情やキャリアアップのフローなんて、3年も働けば全体像は把握できるはず。
- この先どんな仕事が待っているのか
- いつ頃どんな役職につける可能性があるのか
- どんなワークライフバランスで生きていくのか
すべて理解した上で、改めて考えてみても「毎日仕事がしんどいな…」とか「この先も楽しくはないだろうな…」としか思えなくて、それでも我慢して仕事をし続けているとあっという間に30代を迎えてしまうものです。
僕自身も、新卒後メーカーで3年、転職して特許事務所で3年働いたんですけど、最初の2~3年以外はもう惰性で辛い毎日に耐え続ける日々で。
休みの日に同僚と飲んだり学生時代の友人と遊んだりしながら愚痴を吐き出していたら、気づいた頃には30歳目前で「あれ?これって一生続くんだっけ?なんかやばくね?」と絶望したものです。
プロフィール我慢とスキルアップは全く違う
会社に就職するとよく言われるのが、
3年働いてみないと分からないよ。
20代は我慢の時期だから。
なんてのが定番ですよね。
僕も新人研修のときに部署の責任者からこんなことを言われものだから、つらい仕事にも耐えてひたすら仕事に向き合っていました。
20代のスポンジ脳が悪い方向に作用した感じですね、そのまま鵜呑みにして「我慢して頑張れば評価される」なんて考えていた気がします。
ただね。
今にして思えば、我慢して働く=スキルアップではないんですよ。
スキルアップというのは、“自分の人生をより良くするための努力”であるべきじゃないかと思うんです。
例えば、海外旅行が心底好きな人が語学の勉強を頑張った結果、旅行先で現地の人とコミュニケーションが取れて友だちになれたとしたら、最高でしかないじゃないですか。
もちろん海外旅行が好き=語学が好きというわけじゃないので、スキルアップに多少の苦痛が伴うかもしれないです。
でも、語学を身につけることで外国の友人が出来たなら、それは自分の人生にとって大きな価値のあるスキルアップで、めちゃくちゃ有益なことですよね。
ところが、仕事上のスキルアップってのは、得てして自分の人生にイノベーションを起こしてくれるものでもなく、給料を貰うためにあらゆる事象に耐え抜くことである場合がほとんど。
僕の場合、メーカーの知財部で特許書類の作成の仕事をしていました。
その頃は「スキルアップのためだ」と歯を食いしばって毎日特許法の勉強をしたり判例を学んだりと頑張っていたんですけど、心のどこかで「何か楽しくない仕事だな」と思ってたんですよ(もちろん、“僕にとっては”なので人によりけりです)。
そんな気持ちを押し殺してひたすら我慢してたんですけど、いくらスキルアップしたところでそのスキルは『楽しくない仕事』に還元されるだけで、自分の人生の喜びには何一つ寄与しないんですよね。
これってものすごく空虚な気がして。
「今はスキルアップのために我慢しよう」と考えている人は、本当にそのスキルアップが最高のライフバリューをもたらしてくれるのかを今一度考えてみてはどうでしょうか。
今も未来もつらいことには変わらないのに、スキルアップと称して何で我慢してるんだろうと思うかもしれません。
30歳以降の「仕事がしんどい」は一生続く
30歳を迎えて「毎日仕事に行くのがしんどいなー」と思っているなら、その環境にいる限りはしんどい人生が一生続きます。
これは割と断言できます。
歳を重ねて給料が多少上がったところで、仕事自体は特段変わらないじゃないですか。
役職について多少仕事の内容に変化が訪れたって、ライフスタイルそのものが変わるわけでもないですし。
メーカー時代お世話になった20代の先輩方の中には、今や30代半ばを迎えて役職についている人もちらほらいますけど、久々に会って話を聞くとあの頃と変わらない愚痴のオンパレードで懐かしさすら感じます笑
要するに、必死に我慢して給料が多少上がろうが、役職に就こうが、仕事そのものがライフバリューに繋がっていない限りは何歳になっても辛いものは辛いままなんです。
20代で見切りをつけて自分の働き方を見直す人はいいとして、30歳を迎えてもなお「しんどいなー」と感じる環境で我慢し続けている人はこの先もそのモヤモヤ感は一生付きまとうんじゃないかと。
だからこそ、「もう30歳だから」と謎の年齢基準で人生を諦めないで今から手を打った方がいいと思うんです。
転職に失敗するキャリアアップの罠
働き方に変化をもたらす一つの手段として転職がありますが、これも注意が必要です。
「納得いかない今のライフスタイルに何か変革を!」という想いで転職をすると、職場環境や人間関係の面で多少心が休まる場合はありますけど、思い描いていたような心底納得のいく仕事に出会える可能性って限りなく低いと感じます。
心機一転したくても、異業種への転職って門が狭いし、たとえ転職できたところで最高の職種に出会えるかどうかは未知数じゃないですか。
僕も20代半ばにメーカーから特許事務所に転職したんですけど、メーカー時代も特許の仕事をしていたわけで、同業種にしか転職出来なかったという苦い経験があります。
それでも、心機一転頑張ろうと意気込んで仕事を始めました。
同業種といっても仕事の内容は多少違いますし、ここで頑張れば何かが変わるかもと期待したんですよ。
でも結局、メーカー時代に抱えてたモヤモヤした気持ちは転職しても晴れることがありませんでした。
それも今考えれば当たり前なんです。
だって、職場のルールやルーティン、メンバーが一新されたところで、“会社で働く”という環境は何も変化していないわけですから。
言ってしまえば、同じ島内で引っ越ししたようなもの。
住居やコミュニティは変わるけど、所詮は同じ島の住人なわけですから、「この島の生活つまらないな」と思っている限りその感情は消えることがありませんよね。
キャリアアップってのは、今の仕事に喜びを見出している人が「もっと大きな仕事がしたい」とか「もっと広い視野で業界・市場を見てみたい」という気持ちで望むものなんですよ。
そもそも仕事に対して負の感情が大きいのなら、何か変わるんじゃないかという受動的な転職ではなく、何か変えようという能動的な行動をとるべき。
同業種の転職を経て、全くの異業種で個人起業を果たした今、心からそう思います。
30歳から働き方をがらっと変えてもいい
そうは言っても、30歳という年齢に差し掛かって働き方を変える行動を起こすってなかなか決断力のいることで。
多くの人が諦めて30代、40代、50代と我慢の人生を歩む理由は、『今の働き方で我慢し続けるしんどさ』よりも『働き方を変える行動を起こすしんどさ』の方が上だと思っているからじゃないでしょうかね。
30歳にもなれば、心のどこかで会社を辞めたいと思っていても、我慢して毎日仕事へ行くのにも慣れていきます。
そんな中、今さら新しい何かを学ぶのも億劫だと感じるのは普通のことだし、住宅や車などの大きな買い物をしたり、家族が出来たりと、生活環境が固まってきて身動きが取れなくなっていきます。
すると、いくら今の仕事に辟易としていても、変化を求めて行動することの方が大変なように思えるものじゃないですか。
でも、よく考えてみればですよ。
ほとんどの人は、『今の仕事を続けること』を経験していても『新しく働き方をつくること』は経験していないわけじゃないですか。
だから、それがどれくらい大変なことなのかは分かってないんです。
そして実際のところ、この『新しく働き方をつくる』という行為は、多くの人が想定しているほどしんどいものではないと断言できます。
僕も脱サラして個人起業するまで、想定していたよりも遥かに早く求めていたライフスタイルに行き着いたので、正直拍子抜けしたほどです。
特許事務所時代に弁理士という士業資格を取得するための勉強をしていた時代があるのですが、その頃の勉強に比べたらほんと大したことないなと思っちゃいます。
別に「たった30分、3クリックで日給5万円!」なんてネット広告みたいなことを言うつもりはないですよ、それなりの努力・行動は大前提!
だけど、『自分の求めているライフスタイルを手にするための努力だ』という確信があると精神的にめちゃくちゃ楽だし、何より自分で働き方をつくるわけですから仕事自体に楽しさがあります。
少なくとも、30歳を目前にして住宅ローンも家族も背負った状態で個人起業しちゃった僕みたいなヤツもいるわけですから、そんなに難しく考えなくてもいいんじゃないでしょうか。
特に今の時代、インターネットの普及やSNSの発展によって、自分で働き方をつくるのに絶好の環境が整っていますから。
これを利用しない手はないです。
個人起業のハードルが下がった現代
自力で収入を生み出して個人起業を果たすことが誰にでも出来るようになったのは、間違いなくインターネットのおかげ。
PC1台持ってさえいれば、忙しい会社員でも、投資資金に乏しい主婦でも、田舎住まいのフリーターでも、インターネット上で収益を生み出せる時代です。
ネット物販、アフィリエイト、Webライターなどインターネットを駆使した収益モデルはいくらでもありますね。
インターネット上で活動するわけですから、お店を構える必要もないし、大量の在庫を抱える必要もないので、初期投資に必要なお金も極めて少なく個人が取り組む上でのリスクはほぼないです。
まぁ、そんなことわかってるよって人も多いかと思います。
今や会社員の6人に1人は副業をしているなんて言われていますから。
会社を辞めるという選択にまでは至っていなくとも、会社と個人という2つの働き方で自分なりにワークスタイルを模索している段階の人は世の中にたくさんいるってことです。
人は社会心理行為として多数派に同調してしまう生き物なので、数年前まではインターネットビジネスを敬遠していた人も、これだけ副業実践者の割合が増えてくれば「俺もやってみようかな」と思うもの。
屋内で地震に遭遇したとき、周りの人が机の下に隠れれば自分もそうするし、多くの人が外へ逃げ出したら自分もドアへ駆け出すのと一緒ですね。
多くの人が挑戦してみようと動き出している今、これに同調するようにして自身も動き出しやすくなっているのも、いい時代の流れだなと思います。
年齢で諦める理由がないネットの世界
転職って年齢で諦めざるを得ないことも多いじゃないですか。
特に30歳過ぎてからの転職となると、年齢制限で中途採用を受けられないことも多いです。
僕も転職してから採用理由を聞いたら、「まだ20代で若かったから」とあっさり言われましたし笑
それに、今の会社内でのキャリアアップを目指そうとしても、30歳の自分が20代のキラキラした新入社員と同じステージで評価されることなんてあり得ないですよね。
20代にある程度固まってしまった上司や同僚からの評価って、この先どんなに頑張っても覆すことは難しいし、「若いか若くないか」で判断されてしまう機会がめちゃくちゃ多いのが企業という社会です。
そりゃあ「もう俺は30歳だからダメだ…」なんて悲観してしまうのも無理ないよなと。
だけど、インターネットの世界では、年齢も性別も関係なく全く同じ評価テーブルに載ります。
特に、SNSのような誰でも気軽に自己発信できるメディアが発展し、その自己発信が新たな仕事を生み出すようになった今、その傾向は顕著だなと実感します。
例えば、コピーライターの糸井重里さんなんて御年70代のご高齢(失礼っ)てすが、『ほぼ日刊イトイ新聞』をWebメディア上で運営しており、Twitterをつうじて老若男女問わず多くのフォロワーがいます。
メディアをとおした自己発信、それに伴う双方向コミュニケーション、これにより年齢なんて関係なく多くの若手クリエイターとも同じ目線で関わりを持ち続け、新たなシゴトをつくり続けているんです。
インターネットという世界線には、年齢による区切りが存在せず、年齢で何かを諦める必要がない最高の環境が自然と構築されているんですよ。
僕もインターネット上の活動をとおして、20歳のビジネス仲間と知り合って情報交換したり、40代の主婦の方のビジネスコンサルを請け負ったりと、本当に幅広い年齢層に人たちと出会ってきました。
年齢で線引されることなく、30歳だろうが40歳だろうが平等に挑戦できて同じテーブルで評価されるこの環境はとても居心地がいいです。
仕事は探すものではなくつくるもの
転職を考えるとき、当たり前のように「仕事を探す」と言いますよね。
でも、仕事って必ずしも既存の何かを探すだけじゃなくて、自分でつくることもできるじゃないですか。
それこそ、上述したインターネットビジネスなんかを駆使すれば、誰にでも自分なりの働き方を生み出すことができるわけで。
仕事をつくるのは大変、仕事を探す方が楽。
これももはや前時代的な考え方なのかもしれません。
仕事を探すとなれば、自分の求める条件と相手の求める条件が合致する可能性は年齢を重ねるごとに低くなっていきます。
年齢を重ねて社会経験を積めば、「こんな働き方でありたい」とか「こんな仕事に携わりたい」といったように求める条件が増えていく。
だけど中途採用する相手方の企業からすれば、「若くて将来性のある人を採用したい」とか「特定のスキルが高い即戦力だけを採用したい」といったように考える。
お互いに譲れない条件が増えれば増えるほど、マッチングすることすら難しくなっていくもんです。
だけど、自分で仕事をつくるとなれば、相手がいないので全ては自分の思うがままですよね。
繰り返しになりますが、じっと寝てるだけで簡単に夢が叶うとは言わないですよ。
でも、30歳を迎えて今後の人生に変革をもたらしたいと思ったときに、転職活動に勤しむのか、仕事をつくる行動にでるのか、どちらに努力にリソースを割いたほうが確実性が高いかと言えば圧倒的に後者なんじゃないかなーと思うわけです。
個人起業で働き方を自分らしくカスタマイズする
そんなこんなで、30歳過ぎてなお「しんどいなー」とか「会社行きたくないなー」と毎日思っているなら、個人起業の道を目指してみるのも一つの手だと思うわけです。
もちろんこれって、30歳を過ぎてから僕の人生がモーゼの十戒ばりに開けていったからこそ思う経験則なんだけど、別に誰にだって言えることじゃないかと感じます。
働き方を変えるっていうと一大決心のように捉えられるけど、インターネットやSNSという最高の環境を活かして小さな起業を体現することなんてもはや年齢関係なく誰にだって出来るし、挑戦することにリスクもないわけで。
インターネットビジネスなんて副業でやってみてもいいわけだし、本業と副業のダブルワークから徐々に自分の働き方を移行していくことだってできますよね。
このブログメディアは“Life Buffering Media”というタイトルですが、いきなり人生を大きくシフトチェンジする必要なんてなく、まさしく“人生の緩衝材”となる期間を経て働き方を変えていったっていいわけです。
まあ要するに、30歳過ぎて「しんどい」と思ってるなら働き方を変えない限りは一生それは付き纏うので、まずは副業からでもなんでもいいのでネット環境や時代性をフル活用して小さな起業の一歩を踏み出してみてはと。
「30歳過ぎの選択肢の一つと考えてもいいんじゃない?」ってことです。
例えばこんなステップで実践してみると、『自分のやりたいことを仕事にする』ことが出来るようになっていきますから。
世に発信するコアな武器を身につける
ブログやSNSのような自己発信媒体をうまく活用すれば、世界中の様々なジャンルに人たちと繋がりを持つことが出来るようになり、そこから新たな仕事が育まれていきます。
そうは言っても、ただ自己満足の日記をブログやSNSに投稿するだけじゃ誰も見向きもしないわけで。
もちろんとんでもない文才で多くの人の注目を浴びるブロガーや、鋭い着眼点で特有のクラスタを構成するツイッタラーもいるわけですけど、ほとんどの場合そうはなれないです。
興味がない人に発信は届きませんよね。
そこでまずは、知らない人から「おっ!」と思ってもらえるような武器を身につけるといいです。
例えば、ファイナルファンタジー7の主人公クラウドは身体と同サイズの大剣を携えている姿が印象的ですけど、もしも大剣を持っていなければ見た目は厨二感満載のキャラクターでしかなく、そこまでインパクトはないじゃないですか。
大剣を携えているからこそ、「おっ!何こいつ」と興味を持ってもらえるわけで、そこからクラウドの人となりを知っていくうちに感情移入していくわけで。
FF7を例に出すあたりがぼくも30歳過ぎのおじさんだなと改めて実感させられますね。
まあ要するに、まずは人の興味を引くような武器を持っていることが大切だということです。
音楽、スポーツ、車、ライフハック、ジャンルなんて何でもいいので、知らない人たちと繋がれるような取っ掛かりとなる武器を。
そうは言っても自分には何も…
と思っている人は、まずは世間一般的なネットビジネスで成果を出してみて、それを武器にするといいですね。
ネット物販、アフィリエイト、Webライター、なんでもいいので「自分の力で収入を得ること」が出来れば、それは世の中の多くの人にとって興味の対象になるので立派な武器です。
僕も副業時代からせどりという国内物販を続けていますが、ここで身につけたノウハウや実績が大きな武器となり、インターネットを通じた自己発信によって僕自身を多くの人に知ってもらえるようになりました。
当時の僕には誇れる趣味や特技が何もなかったので、せどりという武器が自己発信を大いに助けてくれたなと。
ひたすらネット物販の仕入れを繰り返したりアフィリエイトの記事を書いたりを繰り返していると、“それだけの人”で終わってしまいますが、これを武器として自己発信するに至れば未来は大きく開けていきます。
特にネットビジネスという武器を振り回していれば、インターネットをつうじて自己発信している間もその辺のザコ敵をなぎ倒すように収入を生んでくれるわけですから、一挙両得ですね。
ちなみに、この時点で「稼ぎやすい副業はどれ?」とか「自分でもできるネットビジネスは何?」とか考えすぎなくていいです。
- 何でもいいのでやってみる
- 上手くいかなければ人に教わってもいい
とりあず少しでも結果を出すことが出来れば、それは人の興味の対象になる最高の武器になると思えばいいです。
初心者の方へ 電脳せどりと情報発信のスタートアップ武器を携え仲間と繋がっていく発信をする
自分に武器があれば、もしくは武器をつくることができたら、そこからどんどん自己発信をしていくといいです。
ブログ、Twitter、Facebook、Instagram、自己発信できる媒体は色々あります。
自分自身がこのLife Buffering Mediaを運営していてよく聞かれるのは、「どんな発信をすればいいんですか?」ということ。
発信する上で大切なポイントや時代性に合ったノウハウはたくさんあるので、挙げだすときりがないです。
だけど、一番大事なことは、ただ武器を振り回すだけじゃなく、その武器を持つ自分は一体どんな人間であるのかを体現する発信であること。
これじゃないかなと。
コカ・コーラブランドのトップマーケターであるハビエル・サンチェス・ラメラスは、著書『もうモノは売らない』において、「恋をさせるマーケティングが人を動かす」ということを語っています。
世の需要を読み取って一方的にモノを売りつけるのではなく、盲目的に恋をするファンのように需要者の感情を動かすことで自然にモノが売れていく仕組みをつくることが現代のマーケティングであると。
まぁ小難しいことはいいとして、僕らが自己発信する最終的な目標は『ビジネスへ繋げる』ことなので、自分という人間自体に強い興味を持ってもらうことが大事ってことですね。
たまに「まだせどりで月収2万円しか稼げていないので…」と自己発信を躊躇する人もいるんですけど、大事なのは実績じゃないんです。
月収2万円というひのきの棒だろうが、月収20万円という鋼のつるぎだろうが、武器は武器ですから、武器を持っていない人からすれば興味の対象。
大事なのは、その武器を見て「お?」と思ってくれた人たちに対して、自分という人間そのものを知ってもらえるような発信をすることで、リアルでは生み出せないような人と人との繋がりを構築していくことです。
僕も道半ばなので偉そうなことは言えたもんじゃないですけど、発信をしていると本当に色んな人に出会える機会があって、アパレル関係の友人が出来たり、配管工のコンサル生が出来たり。
入り口は僕の“国内物販の実績”だったかもしれないですけど、そこから人と人との繋がりが生まれて、理想像や興味の対象が似通った人の輪が広がっていくのが自己発信の面白いところですね。
わざわざ明言しなくとも、これは自分を中心に出来上がった立派な“コミュニティ”と言えるでしょう。
コミュニティがビジネスアイデアを生む
ブログの購読者、Twitterのフォロワー、youtubeのチャンネル登録者、様々な形で自分の発信をとおしてコミュニティが広がっていくと、そこに新たなビジネスチャンスが生まれます。
例えば僕の場合、国内物販をとおした自己発信で多くの人と繋がりを持ったことで、コンサルティングビジネスのアイデアに着想しました。
これが僕にとっての最初の“仕事づくり”でした。
ちなみに、物販で実績を上げたからといって、物販分野でしか仕事をつくれないわけじゃありません。
僕はブログをつうじて出会ったWebライターの方から、「Webをとおして個人が仕事を受注するためにどんな発信をすればいいでしょうか?」と相談を受けたことがあり、簡単なコンサルをさせてもらったことがあります。
そのとき思ったんですよ。
そう思えば、自己発信をとおして多種多様なジャンル・年齢・性別の人たちと出会っていけば、本当にどんな仕事にだって関われるわけで、まさしく『やりたいことを仕事にする』ことが出来るようになっていくんじゃないかと。
今ではせどりに留まらず、自己発信をビジネスへ結びつけるためのWebマーケティングにまでコンサル領域を拡張しているんですけど、こうやって自分のやりたいことを仕事に出来るようになりはじめたのは、ネット上の発信でコミュニティが自然に広がっていったからで。
自分とコミュニティを同じくする好きな人たちと関わりを持ち、そこで自分にとってやりがいのある面白い仕事をつくり、そんな自分だけの仕事が収入を生む。
これって本当にストレスがないです。
30歳を迎える以前に会社や事務所で感じていた「毎日しんどいな」とか「何か楽しくないな」というモヤモヤした感情の霧がぱっと晴れていった感覚というか。
インターネットをつうじた自己発信でコミュニティの輪を広げていけば、年齢なんて関係なく何者にでもなれる勇気が湧いてくるので、とりあえず難しいことは考えずやってみることをおすすめします。
終わりに
長々と書いてきましたが、30歳という年齢の節目を迎えるにあたって、未だに「会社を辞めたい」とか「仕事が楽しくない」とか「毎日しんどい」という想いに苛まれているなら、『自分で仕事をつくる』という選択肢もあるよってことです。
もちろん強制する気なんてないですし、あくまで選択肢の一つとして。
年齢を悲観して「もう引き戻せない」とか「家族に迷惑がかかる」とか考えすぎなくても、今の時代副業からリスクなく働き方を変革していける方法はあるわけだし、ネットの世界では年齢で何かを制限されることなんてありませんから。
『自己発信で働き方をつくる』ってのは、教科書や仕様書があるわけじゃないので難しく感じるかもしれないです。
でもそれって、やったことがないことに対する恐怖でしかないです。
会社や事務所で働いていたころに、「弁理士資格を取ったほうがいい」とか「TOEICで800点以上とれば海外赴任させてあげるよ」とか言われましたけど、今思えばそっちの方がよっぽど難しいんじゃないかと。
そう思えるのは、何より自分で仕事をつくっていく過程が楽しいからだと思いますね。
挑戦することはタダですから、モヤッとしているくらいならスパッとやる。
そんな楽観的な考え方でいいので、年齢という檻に縛られずに今後の働き方を見つめ直してみはいかがでしょうか。